川北英隆のブログ

新大仏寺に寄る

M君とは伊賀鉄道の上野市駅で集合した。伊賀の上野は、関西本線が市中心部の2キロほど北を通り、しかもその鉄路が完全にローカル化して不便である。関西本線の伊賀上野駅と近鉄の伊賀神戸(かんべ)駅の間を伊賀鉄道が結ぶものの、これもローカル色が濃い。
上野市駅前の広場にバス停がある。前回書いたように、そこで8時55分発の汁付(しるつけ)行きに乗る予定だったのだが、バスの時刻が改定されために来なかった。仕方ないので駅前に停まっていたタクシーに「新大仏寺」と告げて乗った。
タクシーの運賃はメーターで7500円を越えたのだが、遠距離を走ったので運転手が喜び、1割引いてくれた。おかげで、6740円になった。駅前の相互タクシーである。どうして割引ができるのか不明ながら、社主だったのかもしれない。
新大仏寺には快慶作の木造如来仏(ただし当時のまま残っているのは頭部のみ)があり、重要文化財になっている。東大寺を復興した重源上人が新大仏寺を開山したと伝えられているから、奈良の大仏さんと親類縁者ということになる。なお、松尾芭蕉もこの寺で俳句を詠んでいる。寺の名前は安っぽいが名門である。
如来仏を含めた重要文化財は宝蔵庫に収められている。大門横の受付で300円/人を支払い、見学する。宝蔵庫の中は写真撮影禁止である。その手前に大仏殿があり、祈祷などに使われている。こちらは自由に見学できる。
寺の大門の前に着いたのが9時30分前、見学を終えて寺を出たのが10時ちょうどだった。
新大仏寺は伊賀市富永にある。西教山が近い。青山高原の盟主、笠取山も近い。それらを見ながら、富永の村中を通り、西教山の登山口を目指した。
上の写真は新大仏の大門である。下は新大仏寺付近からの笠取山(右奥、レーダー用ドームの建つ山)である。
20231020新大仏寺大門.jpg

20231020笠取山.jpg

2023/10/20


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