川北英隆のブログ

西教山を越えて田代湖へ

新大仏寺から西教山へは新大仏山(寺の裏山、363.9m)を経由しても行けるのだが、少し遠回りになる。今回は寺の大門の手前から富永に向かい、村中の道を北に上り、比較的大きな車道に出た。その車道が西から南へと向きを変える付近に「登山口入口」の表示がある。
表示された道は植林の中を緩やかに登る。2箇所の分岐を過ぎ、登山道になる。最初は急な尾根を登るが、やがて北へと尾根を外れる。この付近から広葉樹も出てくる。
送電線をくぐった後、道がターンして西を向く。傾斜が緩くなり、送電塔に出る。少し展望があるので一休みしていると、犬を連れた登山者が登ってきた。
送電塔からは少し下り、沢を渡る。緩やかに登り返せば送電塔のある草原である。榛原の山々、音羽から龍門、曽爾の山々、台高、青山高原、経が峰方面の展望がすばらしい。
展望を楽しんだ後、右手(北東)に笹を刈り払った道を緩やかに登る。途中で先の犬連れの登山者に会った。すぐに西教山の山頂だった。
山頂は笹と灌木の中で展望に乏しい。展望台があるのだが、傾いていた。草に埋もれるように三角点(681.9m、点名は富永村)があった。
山頂から北へ尾根道をたどり、田代湖を目指す。すぐに広葉樹林になる。「日中友好の森」の石碑(確か1998年建碑)が立っていた。
その後は植林、アセビの目立つ林の中を歩くようになる。道は明瞭なのだが、650m前後のピークが続き、それを巻き気味にアップダウンする。その1つ、654mの独立標高点ピークの手前、655mの等高線ピークで昼食にした。12時半になったのと、そのピークが広葉樹林に覆われていて気持ちよさそうだったからである。奥に送電線が通っていた。
654mの独立標高点の西側を巻くと下りになり、東海自然歩道にぶつかる。階段が設置されるようになり、歩きにくい。574mの独立標高点ピークを北へ越えると車道に出る。かつて賑わったのだろうか、田代湖のキャンプ施設用に付けられた道である。
実は後で気づくのだが、その車道を使って田代湖の堰堤下に出た後、霊山に向かうのが今の正しいルートである。残念ながらというか不備ながら、その表示がなかった。
そのため、「正規ルートを」と思い、車道を横切り、一旦稜線に上がり、すぐに左(西)へ下って田代湖の堰堤を目指した。湖畔に出ると、何と「堰堤の通行禁止」と掲示がある。
今更戻れないので、堰堤の東側に出たところ、田代湖の放水路の上に架かるコンクリート製の橋が老朽化していた。その橋の崩壊を恐れ、「通行禁止」にしたのだろう。それなら車道を横断する箇所に「車道を使って堰堤へ」と書いておくべきだ。
静かに放水路上の橋を渡り、土手に出た。田代湖の堰堤は気持ちよかった。
上の写真は西教山の手前から見た経が峰(中央左の丸いピーク)、青山高原の発電用風車群(中央から右にかけて、小さすぎて見えないか)、大仏寺付近(手前の平野と村)である。下は田代湖である。右奥に霊山付近が見える。
20231021西教山手前から経が峰方面.jpg

20231021田代湖.jpg

2023/10/21


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