過去に株主となった企業を思い出し、それを書き留めた。若い頃、仕手的な(一か八かの)株が大好きだったのかを確かめる意味もあった。すると、昨日メモした後の例のように、確かに一般受けしない企業が多かったものの、一発勝負的な企業はほぼ皆無だった。
例外に近いのが中外炉工業だろう。名前から推察できるとおり、工業用の炉を造る企業である。景気変動の影響を大きく受けるから、「どこかで上がるに違いない」と短期的な目線で買った。結果は覚えていないが、暴騰したこともあったように記憶している。ただし大儲けした記憶はない。下がってからの暴騰だったのだろう。
後は堅実である。とはいえ誰も注目していないような企業が多かったから、成果は今一つというところか。長期投資が基本だから、今日買って明日上がるわけでないから仕方ない。
そんな中、「たまにはあるやろ」というので無理やり探したところ、最近になって住友林業が日の目を見た。社会人になってすぐの頃、親に買わせた国際電々、今のKDDIもその1つだろう。そうそうブルドックソースというのもあった。「これからは食の時代」という理由だったか。長年持っていたところ、誰かが経営にいちゃもんを付けてくれたので、親に対して何とか面目を保てた。
いずれにしても反省する。千三、百三ほどは酷くはないが、十三(じゅうそう違うで、「じゅうみつ」やで)には届いていないようだ。
これは多分、日本経済の30年以上のスランプが影響しているのだろう。海外株は五三程度にはなっているようだ。
そんなわけで、株式投資は母国経済の影響を大きく受ける。むしろ企業活動が活発でないから、その企業が母国とする国の経済も冴えないのかもしれない。これが60年近い投資経験から得た教訓である。
2023/11/13