川北英隆のブログ

古峰ヶ原高原を歩く

まさに歩いた一日だった。場所は古峰ヶ原(こぶがはら)であり、なだらかな山並みが続いている。古峰ヶ原の北東側に古峯(ふるみね)神社があり、これが付近の名の由来である。
どういくのか。車なら、桐生から国道122号線を使い、渡良瀬川を日光に向かって遡り、足尾を目指せばいい。車がなければ、桐生から「わたらせ渓谷鉄道」(かつての足尾線)に乗り、足尾で降りる。そこから徒歩で周遊する。
古峰ヶ原には渓谷あり、山と展望あり、湿地あり、牧場ありで人気だから、いろんなコースを選択できる。今回は、足尾駅、深山巴の宿(禊所)、三枚石(1377.9m)、方塞山(1388m)、横根山(1372.9m)、勝雲山(1322.2m)、地蔵岳(1274.4m)、足尾駅の周遊を計画した。
足尾駅で降り、駅前の通りを下って渡良瀬川を渡り、支流沿いの舗装された車道を東に向かう。途中で粕尾峠への車道を分けると車道は細くなり、途中から舗装が終わるが、再び舗装道に合流する。その200mほど先で右手の遊歩道に入る。すぐに深山巴の宿である。宿とは日光を開山した勝道上人の庵であり、今は古峯神社の禊所になっている。
深山巴の宿の先で、歩道は先に分かれた舗装道と接する。小さな湿原があり、展望がいい。当日は紅葉も美しかった。
湿原の東側から三枚石へのハイキングコースが始まる。南東に登り、鳥居を2つと天狗の庭を過ぎ、古峰ヶ原の山頂横に出る。コースから数歩西に入ると、すっかり落葉した林の中に三角点(1377.9m、点名は大芦)があった。
コースに戻り、少し下ると、勝道上人が座禅修行したとされる三枚石である。その先はなだらかなハイキングコースである。
三枚石から2つ目のピークに登ると、少し西側にアンテナ施設がある。そこが方塞山(ほうさいさん?)である。古峰ヶ原地域での最高点ながら、三角点はない。南側が前日光牧場になっていて、広葉樹林が刈り払われている。冬支度のためか、牛はいなかった。
方塞山から横根山の手前までは、基本的に牧場柵の横に付けられた道となる。下に車道が通るものの、ハイキングコースとの接続は1ヶ所のみである。アップダウンのある道をたどり、最後に一登りすると横根山だった。三角点(1372.9m、点名は横根)と休息所があるものの、展望はほぼなかった。
横根山の少し南側に井戸湿原があるが、それには寄らずに車道を使って牧場に戻った。
その後も車道を使い、方塞山の南側を巻き、勝雲山に立ち寄った。このピークへは、電波施設用の電柱に沿った階段を上がる。車道から約5分である。山頂の広葉樹の林は伐採されていた。三角点(1322.2m、点名は内篭)があり、日光方面が見えた。
車道に戻り、粕尾峠に下る。鹿沼からの車道が峠を越え、足尾へと続く。足尾側に200mほど歩くと地蔵岳への登山道が南側にある。それを使って地蔵岳を往復した。最初は前衛峰を巻き、最後は急登になる。分かりにくい箇所がある。山頂にはお地蔵さんと三角点(1274.4m、点名は地蔵岳)がある。展望はない。
車道に戻り、ヘアピンの坂道を下って足尾に戻った。想定以上に距離があった。列車の待ち時間を利用して間藤駅まで歩いた。おかげで旧足尾線を桐生から間藤まで全線踏破でき、エセ鉄ちゃんとして満足だった。
足尾駅を出たのが8時5分、間藤駅に着いたのが16時15分、5万歩超の周遊だった。
上の写真は古峰ヶ原湿原と、残っていた紅葉である。下は三枚石である。
20231103古峰ヶ原湿原.jpg

20231103三枚石.jpg

2023/11/03


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