米山を後にし、東北自動車道をくぐり、JR両毛線を渡る。線路の南側の大きな車道を横切ると三毳(みかも)山が工場の上部に見える。三毳山にはいろんなルートがあり、そのどれを選ぶのか迷っていた。車の多い車道を見て、それを避けるため、西からの登りに決めた。
三毳山の北西は工業団地になっている。その中の車道を歩き、少し下ると三毳山の西口である。ハーブ園の上部を歩き、少し先で登山道に入る。階段で整備された歩道である。自然林の山腹を縫うように付けられていて気持ちがいい。友人が三毳山を散策コースと決めているのが理解できた。
尾根で縦走路に出る。分岐をまずは北へ、三毳山の最高地点を目指す。最後は荒れた階段の急登なのだが、脇に自然と山道ができている。そちらの方が歩きやすい。
山頂にはアンテナ施設がある。青竜ヶ岳(229m)の表示があるものの、三角点はない。施設用の電線が邪魔ながら、西側の展望があり、赤城、皇海、日光が望めた。浅間のうっすらとした姿もあった。
山頂で遅めの昼食の後、往路を戻り、分岐をそのまま南へ、中岳を目指す。みかもの関跡と称される鞍部で舗装された車道(一般車通行止め)に出る。
向かいの法面に鉄製の階段が設置されている。車道を東に上がっても山頂のようだったが、行きは階段を登ることにした。すぐに稜線に上がり、2つの犬石と呼ばれる大き目の岩を見る。少し下ると山頂広場に出る。ここに先の車道が来ている。
広場から歩道を使って稜線をたどる。少し急だが、すぐに中岳山頂だった。林の中のため展望はない。ベンチと三角点(209.8m、点名は犬伏)がある。
中岳からさらに南に行けば三毳神社である。当日の夕方に用事があったため、時間的余裕がなかった。神社を諦め、佐野へと下ることにした、少しルートを変え、稜線の東側を下って山頂広場に戻り、そこから車道を歩いて下った。犬石への階段を見た後は三毳山の西の山腹の下りになる。万葉庭園に出ると三毳山の出口である。
そこから高速をくぐり、適当に西へと歩き、東武佐野駅に出た。駅で館林からの特急券を買ったところ、これが大正解だった。館林の構内放送で、特急は満席と知らせていた。
写真、上は高鳥屋山から見た三毳山である。左から青竜ヶ岳、中岳、三毳山神社のあるピークと続いている。下は中岳山頂である。なお三毳山は万葉集に詠まれている。
2023/11/19