川北英隆のブログ

鶏鳴山を越えて明神駅へ

笹目倉から西に続く明瞭な稜線上の道に入りそうになるが、これは小来川へ向かう。鶏鳴山へは神社の境内から北へと下る。急ながら、すぐに明瞭な尾根になる。
610mの等高線付近まで下り、そこから登り返す。逃げるクマに出会った場所である。クマさん、最近山歩きに付けている鈴に気づいてくれたのか。いざとなれば、先の尖ったストックで闘える。登山道は杉の植林の中だが、広葉樹の落ち葉が道にかなり溜まっている。どこかに餌場もあるのだろう。
道の横に祠もあったから、修験道として使われていたのかもしれない。やがて815mの独立標高点ピークへの登りとなる。東側が伐採され、新しく植林されている。古賀志山とその奥に筑波が見えた。振り返ると笹目倉山もある。
815mピークから稜線は北西を向く。松が現れ、947mピークへの上りになると広葉樹林になる。道に岩が多くなり、それを広葉樹の落ち葉が覆っている。嫌な箇所だった。
947mピークからは西の稜線ではなく、北側の急な下りに入る。落ち葉で滑りやすい。ようやく鶏鳴山の山頂が見え、奥に日光連山もある。1ヶ月ほど前に登った地蔵岳と、その右に古峰ヶ原らしき姿もあった。落葉広葉樹の木の間からのため、確認が難しいのだが。
鶏鳴山の山頂は南北の長い稜線の南側にある。落葉広葉樹林が西に広がり、その間から日光連山が見えるのだが、東は植林だった。三角点(961.6m、点名は御位)がある。
ただし山域の最高点は三角点ではなく、北側の小ピークである。等高線は970mを超えている。その付近には岩と祠が多く、聖域だったようだ。その最高点付近から東へと下る道が付けられている。鶏鳴山へ登るメインのルートである。
それを下る。最初はやはり落ち葉が多く、かつ傾斜が急である。ロープが設置されている。じきに林道を横切る。その林道を歩いても大丈夫そうだったが、正規のルートを下ることにした。杉林の中の東尾根を忠実にたどる。やがて道が少し南を向きはじめ、標高500m付近で先の林道と思われる道と合流する。
その後は林道を道なりに下るだけである。キャンプ場の横を通り、何本もの林道を合わせた後、ゴルフ場用の橋をくぐり、一般の舗装道となる。後はその道を東へと駅に向かって歩くだけだった。もっとも、林道に出てから明神駅まで1時間はかかる。振り返ると、笹目倉山から鶏鳴山の山並みが大きい。
上の写真は鶏鳴山の手前から見た古峰ヶ原方面、下は鶏鳴山の三角点ピークである。
20231126古峰ヶ原方面を.jpg

20231126鶏鳴山山頂.jpg

2023/11/26


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