川北英隆のブログ

壇の山へ

野野上岳の山頂からは往路を峠へと戻る。峠からは往路を戻らず、北へと歩く。地形図によると実線路が北へと延び、次に目指す壇の山への近道だと思えた。
実のところ、小さな谷に下りた付近で道に草が多くなり、再度北へと峠を越えるための分岐点を見逃しそうになった。一帯は耕作放棄されたらしく、小さな小屋(地形図に建物の表記がある箇所)も使われていない。倒木もある。
そのうちに道が再び明瞭になる。峠を越えて下ると、太陽光発電施設のある池に出る。すぐ先が目指す舗装道である。その舗装道を北東に歩いて小倉の集落へ向かう。
舗装道の峠の手前に乗馬クラブと工場がある。また峠の北側に三角点(524.9m、点名は白石口)がある。踏み跡もあったので三角点を往復した。M君はそこまでのオタクではなく、しばらく待っていた。
峠を下ると県道にぶつかるので、北へ折れる。右手に小倉の集落が広がる。枝垂れ桜で少し名の知れたお寺(観音寺)を少し遠くに見つつ、右に折れ、集落の中を歩く。大きな石垣の上に建てられた家が目立つ。
集落の中の道が北へと大きくカーブする付近で、畑仕事をしていた村人に声をかけられた。「山に行く」というと、「山頂付近まで車道はあるが遠回り、旧道を行くと近い、三角点までは草が刈り払われている」と教えてくれた。
山に向かって真っすぐ登っていくと、石灯篭があり、右手に少し荒れた広い道がある。旧道らしい。それを登るとじきに車道に合流する。「遠回り」と村人が言った車道らしい。
その車道を歩くと分岐に出る。右手が皇大神宮への道、左が作業道である。皇大神宮は荒廃した感があった。道は神社で行き止まる。
戻って作業道を登る。こちらは茶畑用らしいのだが、周囲の茶畑は放棄されている。作業道も、左にカーブした先で上部に蔓草が茂っていた。その荒れた右手に刈り払いされた道がある。よく見るとテープの印もある。教えてもらった「草を刈った道」らしい。山頂の手前に段差があり、ロープが設置されている。登ると左手に三角点(610.3m、点名は段ノ森)があった。
落葉広葉樹林の中だった。北側に少しだけ展望がある。次の都介野岳まで距離があるため、日の当たる場所を探して早めの昼食とした。
写真、上は壇の山の山頂、下は都祁付近から見た壇の山(右奥の陰った山)である。手前、中央から左にかけて野野上岳の雄神山(中央右)と雌神山(中央左)がある。
20231204壇の山山頂.jpg

20231204野野上岳と壇の山.jpg

2023/12/05


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