川北英隆のブログ

西光寺山と日本のヘソ

正月の飲食でなまった身体を戻すため、西光寺山を歩くことにした。どこにあるのかと言えば、丹波篠山市と西脇市の境である。公共交通機関を使う場合、JR加古川線の日本へそ公園駅で下車する。つまり年末に「獣身事故」による列車の遅延で歩けなかった山である。
列車の乗り換えは4回あった。京都からは阪急で十三に出る。そこで宝塚線に乗り換える。宝塚でJR福知山線の篠山口行きに乗り換え、篠山口で福知山行きに乗り換え、谷川で降りる。その谷川で加古川線の西脇市行きに乗り換え、日本へそ公園駅に到着する。京都から3時間かかった。
これで終わりではない。日本へそ公園駅から西光寺山登り口に行く適当なバスがないので、西脇市の中心部からタクシーを呼ぶことになる。10分少しで来てくれたので、電車を降りて30分後に歩き始められた。
この電車の3時間の旅では辺境度を実感できる。
阪急京都線の特急は10分に1本である。阪急宝塚線の急行も10分に1本ながら、豊中からは各駅停車になる。
JR福知山線の篠山口行きは、朝夕には1時間に2本か3本である。有料特急もある。昼間は1時間に1本となる。列車は4両編成と少し短い。篠山口から谷川(福知山)までは1時間に1本が基本、2両編成のワンマン列車となる。ICカードには対応しているようだ。
それが加古川線に入ると、1時間に1本はなく、3時間に1本の時間帯もある。列車は1両、ICカードに対応していないから、乗る時に整理券を取らないといけない。降りる時には現金が必要となる。僕は宝塚で切符を買っていたので現金の必要はなかったが。
これでもまだ辺境でないかもしれない。というのも、すべての路線が電化されている。もっとも加古川線の西脇市から谷川の間は廃線の危機にあるらしい。
廃線の危機に直面している本黒田駅には「黒田官兵衛誕生の地」と書いてあった。地名からしてもっともらしい。観光に力をいれれば廃線の危機から逃れられるのだろうが、現在は列車の本数が少なすぎるから、気軽に訪れられない。
加古川線のもう1つの観光資源は「日本のヘソ」だろう。北緯35度と東経135度が交差する地点である。三角点測量時代のヘソ(大正のへそ)とGPS測量時代のヘソ(平成のへそ)とがある。2点は437.6m離れている。これを見学するのも面白い。
西光寺山のついでに、このヘソの見学を兼ねて出かけることにした。
写真、上は大正のへそである。下はヘソある西脇市の下水道の蓋である。
20240106大正のへそ.jpg

20240106西脇市の蓋.jpg

2024/01/06


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