日本へそ公園駅で降りた。篠山口から先、ほとんど乗客がいないだろうとの予想に反し、座席は80%程度埋まっていた。まだ正月の延長線上にあったのかもしれない。
日本へそ公園駅はホームがあるだけに近かった。タクシーが待っているわけもない。電話でタクシーを呼んだところ、10分少しで来てくれた。
運転手が言うには、西光寺山の麓から篠山に抜ける道は、かつては雪が多かったが、最近はほとんど積もらないと。また距離的には、西脇の市内からと篠山口からとで大差ないと。たしかに大きな差はない。運賃を気にしないのなら、時間的には篠山口からタクシーに乗ったほうがいいようだ。
タクシーを双葉小学校(小規模特認校)で降りた。2700円だった。少し戻り、橋の手前を中畑林間ファミリー園(西脇市の施設、キャンプ場と体験施設があるようだ)の看板を見つつ左(南)に折れる。道なりに歩くと、その中畑林間ファミリー園の駐車場に出る。西光寺山登山口の表示がある。
池の傍を通り、作業道を上がっていく。途中で作業道から離れ、山道を上がるのだが、そこには表示がある。道がジグザグと急になる。所々に補助ロープが張ってあるものの、登りに使うほどではない。ウバメガシが現れ、岩が多くなると小さな小屋が出てくる。修業の場だったようだ。
そのすぐ先で2本の石柱の間の石段を登ると、上部に「こぐり岩」がある。大きな岩に隙間があり、そこを通り抜けられるようだ。手前に小屋があったのだろうか、今は壊れていた。また岩に落書きがしてあった。
こぐり岩からも登りが続く。大きなウバメガシが目立つようになり、明瞭な尾根に出る。554mの独立標高的付近である。
その先で道の傾斜が少し緩み、大きな杉が目立つようになる。道が大きく右に曲がる。最後に少し急登して西光寺山の山頂に出る。
山頂の北の端に祠と三角点(712.7m、点名は西光寺)がある。その南、少し下がった地点に休息所があった。
山頂からは東側の展望がある。23年3月に歩いた和田寺山、西寺山、6月の虚空蔵山、22年4月の松尾山と白髮岳が見えた。タクシーの運転者が言ったように、篠山が近い。
写真、上は西光寺山の山頂、下は登山道で見たウバメガシである。和歌山近くの山に群生しているが、西光寺山にあるのは少し不思議な気がした。故に西脇市の天然記念物に指定されている。
2024/01/06