川北英隆のブログ

JRみどりの窓口の大混乱

テレビを見ながらスマホを見ていたら、JRが「みどりの窓口」を減らし、それが大混乱を招いているとの記事があった。多分、「みどりの窓口 大行列に客から怒号」で検索すれば記事が出てくると思う。
確かに酷いことになっている。コロナ明け直後の昨年6月、金沢から富山に旅行したときのことである。天気や気分次第、出たとこ勝負だったため、特急券だけ予約し、普通乗車券は出発の当日にと考え、京都駅で買おうとしたのが事件を呼んだ。ICカードの使えない駅もあり、かつ通しで買うと安いかもしれないとの思いが、紙の普通乗車券を買おうとした理由である。
遠距離の普通乗車券は券売機では買えず、みどりの窓口に行かざるをえない。それが延々の行列だった。外人もかなりの率で混じっているため、列の進行が遅い。諦めた。券売機で切りいい数字の短距離切符を買い、車内で精算するしかない。
先日の福知山線柏原駅からの帰り、特急券で帰ろうとしたところ、みどりの窓口がない。地方の特急停車駅なのに、みどりの窓口を撤去している。その代わりに「みどりの券売機プラス」というのが1台ある。「プラス」とは、いざという場合にオペレーターによるご案内が可能とか。
このみどりの券売機、使いにくかった。前で爺さんと婆さんが画面を行ったり来たりして操作していたのを持つつ「とろいな」とバカにしていたのだが、いざ自分の番になると簡単ではない。「やっぱり爺さんや」かも知れないが。
ここでもやはり特急に飛び乗って精算するのが正解のようだった。そうそう、柏原駅はICカード対応しているから特急に飛び乗れる。
それにしてもJRは、インバウンドに期待する一方で、インバウンド対応であるはずのみどりの窓口を減らすとは。柏原駅のような日本人にも難しいみどりの券売機では、外人はちんぷんかんぷんだろう。
スペインのマドリードで、トレド行きの乗車券(指定券)を買うため1時間位上、窓口に並んだことを思い出す。日本もスペインと同じ状態になりつつあるわけか。とはいえスペインの鉄道、本当は事前にネット上で買えるのだが。
みどりの窓口の削減は人件費を減らすための策である。おかげで利用者は不便を強いられている。ネットで簡単に買える切符をつなぎ合わせるのしかないのかも。そうすると普通乗車券は通しで買うよりも高くなりかねない。「何とかしてくれや」である。

2024/04/23


トップへ戻る