4月の京都の朝、すがすがしいはずなのに、やはり異常気象なのか。明け方、突如として羽音で目覚めた。
もはや中学だったのかどうかも朧気だが、武部利男先生(2009/12/24)の漢文の授業で(記憶の上では)最初に登場した「春眠暁を覚えず(春眠不覺曉)」(孟浩然)が、当時の僕の気分にぴったりだった。今でも春の眠りを好むのだが(どの季節も眠りが好きかな)、今日ばかりは異なった。
5時前、浅い夢の中にいると、耳元で羽音がした。1回目は羽音が遠退いたため、すぐに眠りに戻った。その直後、耳をつんざくかのような羽音がして、反射的に右手が顔に平手打ちを食らわせた。それで目覚めてしまった。まだ障子の外は暗かった。
蚊である。わが家は地上から高い位置にあるため、虫は多くない。とくに蚊は小さく、高く飛ぶ力に欠けるため、あまり来ない。もちろん網戸なしに窓を開けっ放しにすると、風に流されて入っては来るだろうが。
まだ4月である。今年の4月中旬の気温は高く、25度を超える日もあるから、まさに血迷った蚊が入ってきたのか。でも、どこからだろう。少し前のトンドル(2024/04/07)つまりトゲハネバエのように、扉や窓を明けた瞬間が狙い目なのか。
4月の蚊で不愉快に目覚めると、外はようやく白み始めた。今日の京都は曇っているから、白むのが少し遅いようだ。と、烏が遠くで鳴いている。いつものことである。
京都は東京と比べ、烏が多いように思う。最近歩く東京はオフィス街だから烏が少ないだけ、飲食街の多い地域(前の会社があった有楽町付近など)には依然として多いのかも。
いずれにしても、京都は草や木が多いから蚊が多い。飲食店が多いから烏も多い。烏よりも早くゴミを回収すべきだと思う。「今の市長はん、どや、烏対策を強化したら、『前の市長はんよりずっと偉いやん』となりまっせ」。
このKKコンビに京都のKが加わってトリプルKか。と、「KKK、どっかにあったな」と思って調べると、通常は白人至上主義を唱える秘密結社(Ku Klux Klan)のことだそうで、KKKを略称として使いたくない動きが強いとか。
では京都市だから、害虫、害鳥、害長の略称としてGGGとしてみようか。
追記:昼過ぎ、蚊が障子に止まっているいるのを見つけ、春暁の敵を取った。
2024/04/24