宇陀市榛原の山を歩いた。榛原の西側、曽爾の手前の山である。室生の南西と説明したほうがわかりやすいかもしれない。地形図には大平山(711.2m)の表記があり、その大平山の稜線上に三角点がもう2つある。楽しめるかもと思った。
久しぶりにM君を誘った。近鉄の榛原駅で降り、宇陀コミュニティバスで高井まで運んでもらい、そこから車道歩きとなる。2021年9月、三郎岳からの下りに立ち寄った仏隆寺を入口から拝み、そこから室生寺への昔の参詣道に入る。
峠まで登ると車道に出る。唐戸峠といい、横に役行者が祀られている。そこから手入れの行き届いた植林の尾根を登る。よく踏まれている。
最初の三角点を過ぎ、その先に当日の最高地点がある。高峰山と呼ばれている。等高線では790mを越えている。すぐ西隣にもう1つ、ほぼ同じ高さのピークがあるので、双耳峰的である。ただしどちらのピークも植林と背の高いアセビに囲まれ、展望はない。
高峰山から下る。急降下する箇所が間違いやす。少し登り返せば大平山の山頂だった。山頂付近が切り開かれているのだが、展望は木の間越しだった。この稜線にしては明るいので早めの昼食にした。
大平山からの下りは急である。倒木も目立つようになる。最後に急降下して鞍部に下り立つ。この鞍部からの登りも急だった。
稜線に上がると、普通の道に戻る。倒木はあるものの、道は比較的踏まれているし、テープの印も多い。稜線の北の集落、高星への分岐を分け、大平山とほぼ同じ高さのピークを越えると、しばらくして林業の作業用なのか道が広くなる。605mの独立標高点ピークの手前の鞍部を越すと、元の道の状態に戻る。
605mの独立標高点ピークから下り、登り直すと三角点のある岳山だった。小さな祠があり、「嶽明神」とある。展望はない。
この岳山からの下りが大変だった。かつての参詣用らしき道を下るのだが、林業用の道と入り混じり、選択が難しい。里に近くなると、参詣道が不明瞭になる。GPSに頼りつつ、それでも試行錯誤を経て何とか南垣内近くの車道に出た。後は車道を榛原まで歩くのみである。
高井バス停を歩き始めたのが8時10分頃、榛原の町に戻ったのは14時40分頃だった。
写真、上は2021年9月に撮った高峰山(右)と大平山(中央左の台形の山)である。下は今回撮った岳山である。
2024/05/03