昼食の後、大平山からの下りがわかりにくかった。太い道が山頂の西側に見えるので、それを下り始めたところ、急すぎる。山頂から、最初に下った道の少し北側を下るのが正解だった。テープの印が多い。ただし倒木が登場し始める。
急な下りは一旦終わるが、再び急降下に入る。非常に不安定な斜面である。鞍部には南北に峠越えの道があり、仏隆寺方面へと下れる。その鞍部から、今度は急な斜面を西へと登る。鞍部は岩場こそないものの、キレット状になっている。
キレットを越すと再び稜線歩きに戻る。緩やかに登り、北側の集落、高星への分岐を分ける。そこから少し登ると710mの等高線ピークになる。「榛原 岳山」で検索してみたところ、高井山と呼ばれているらしいことがわかった。倒木と落ち葉が多いので、稜線を確認しつつ歩く必要のある箇所だった。
高井山から下り始めると道が少し太くなる。林業用らしい。それを下ると鞍部に出る。南北に峠越えの少し太い道が越えていた。稜線沿いの林業用の道もここで終わる。
峠から登ると605mの独立標高点ピークである。この一帯を宮田山と呼ぶらしい。独立標高点ピークから少し西へ下った所に「宮田山」のプレートがあった。このプレートには元々「高井山」と書いてあったのだが、それが「宮田山」に訂正されていた。
宮田山から鞍部に下り、登り直すと岳山だった。「嶽明神」の小さな祠がある。その西側にひっそりと三角点(576.1m、点名は岳山)があった。山頂周辺は切り開かれているが、周りが鬱蒼とした林のため、展望はない。
山頂からは参詣道を期待したのだが、当て外れだった。参詣道はあるのだが、もはや使われていないらしく、溝状になり、枯れ枝が溜まっていることもあり、その横を歩くのが一番なことが多かった。林業用の道も入り混じり、道の選択にも迫られる。
しかもほぼ下り終えたと思った地点で、参詣道が植林の中にほぼ消えてしまった。GPSを頼りに下ったところ、再び参詣道が現れた。それをたどり車道に出た。車道と参詣道の間にはギャップがあり、コンクリートの階段がある。
出た車道は檜牧の南垣内集落の南側である。車道を南垣内に向かい、集落の中を歩き、内牧川を渡り、行きのバス道路(国道369号線)に出た。バスがなかったので榛原まで歩いた。
写真、上は大平山の山頂、下は岳山の山頂である。
2024/05/03