鬼ヶ島で小休止したかったのだが、山頂が狭く展望もないので次の水無山を目指した。一旦下り、大きな登りになる。松が目立つようになり、右手(西)の奥に丸く大きなピークの姿が見える。逢ヶ山である。
水無山はすぐに山頂部に達するのだが、南北に長く、その南端が最高点である。650mの等高線がピークを囲んでいる。最高点付近には岩が点在している。
水無山でも休まず、そのまま下った。下り切ると植林の中の水無峠である。峠は十字路になっていて、東西にも道が越えているはずだか、明瞭ではなかった。そのまま直進をして高尾山へ登った。高度差100mばかりなのだが、当日の中で一番急なだった。最初は植林だったが、少し登ると大きな松が目立った。
登り着いた高尾山は739mの独立標高点のピークである。東西に(正確には東と南西に)尾根が伸びる。東へ尾根伝いに歩くと湯槽谷山(ゆぶねだにやま)である。この湯槽谷山は裏六甲縦走路の主要ピークである。
今回は南西に向かって尾根を50mほど歩き、仏谷峠へ下る道を探した。明瞭な尾根道に対して斜め右に分かれるように、踏み跡があった。地図で確認し、踏み跡を下っていった。植林の目立つ道なのだが、大きな松も混じっている。
やがて下草として熊笹が現れ、水無峠に着く。次の古寺山へのアプローチに使う予定の仏谷への下り道を探したが、あまり明瞭ではなかった。
植林と熊笹の峠を直進し、逢ヶ山へと登る。高度差は100m強あるのだが、高尾山の登りに比べれば少し緩やかである。植林と落葉広葉樹の混じった林である。ハルセミがしきりと鳴いていた。
山頂部は長い。東側のピークから緩やかに下り、一登りすると逢ヶ山だった。展望はない。三角点(722.1m、点名は唐櫃=からと)がある。10時前なので、水分補給をし、行動食を摂った。カラスアゲハが飛び、ハルセミも思い出したように鳴いていた。
上の写真は高尾山山頂である。名札も三角点もないから、何日か経つと何の写真だか本人もわからなくなりそう。下は逢ヶ山山頂の三角点である。
2024/06/09