前から気になっていた丹波の名峰とも言うべき黒頭峰(くろずほう)を歩いた。ついでにとは失礼ながら、三尾(みつおやま)山、夏栗山、金山(きんざん)も歩いた。4山とも個性のある山名だし、山容は名前に恥じない。
どう行くのか。まずは三尾山に入り、金山で下山する計画だったので、行きは福知山線の黒井で下車した。帰りは福知山線の柏原(かいばら)から乗った。今回、駅と登山口の間はタクシーを使った。暑い時期に入り、車道歩きなんて、やってられない。
この黒頭峰が中心の4山、実は5月に計画していた。土曜日だったためにダイヤが平日と異なっていた。それを軽く見てしまい、いつものホームに止まっていた電車に座っていると、動かない。特急に座っているつもりが、何と普通だった。丹波篠山から奥の福知山線、1本間違うと致命傷だから、その日は仕事モードに戻った。
今回はちゃんと電車を確認した。いつものように、十三、宝塚、篠山口で乗り換え、黒井に着いた。黒井は春日局の故郷の駅なのに無人だった。予約しておいたタクシーに乗り、三尾山登山口に向かった。ここでトラブったのだが、それは後のブログで書く。
三尾山は岩峰が3つに分れ、その姿が北麓の黒井から目立つ。地元では人気の山らしく、コースが整備されている。まずは三尾山の東側、権太夫大神登山口から登り、三尾山の3つのピークを歩いた。南のピークが一番高く586mある。三角点はないが、展望が得られる。
三尾山から南へ下り、佐仲峠を経て佐仲ダムに下りた。ダム周辺は観光開発の対象だったらしいのだが、今は荒れた感じがする。そのダム湖へ東側から注ぐ沢を見ると、踏み跡がある。それをたどると、夏栗山から北東へ伸びる尾根に取り付ける。目印もあり、かつ踏み跡はしっかりしていた。急坂を登ると標高600mの山頂に着く。篠山の白髪岳と松尾山が見えた。
夏栗山からは西に向かって尾根を縦走する。一度下り、黒頭峰を目指して大きく登り返す。カシ類の多い自然林に入って、山頂が近いと思わせるのだが、その先が長い。佐仲峠から登ってくる道と合流すると、その数歩先が黒頭峰の三角点だった。山頂部は切り開かれているものの、展望は三尾山の頭が見える程度だった。
黒頭峰からは長くて急な下りになる。554mの奥坪山に登り返し、再度下って鍋割峠に着く。峠は春日と篠山を結ぶ交通の要衝だったらしい。峠から西に上がり、4月に歩いた向山から鐘ヶ坂峠への縦走コースに出た。ここまでコースは整備されていた。
鐘ヶ坂峠に下り、金山を目指す。金山には「鬼の架け橋」という岩場があり、ハイキングコースになっている。山頂(540m)は城跡である。展望を楽しんだ後、鬼の架け橋に立ち寄った。下りは沢沿いのコースをたどり、鐘ヶ坂峠の下の公園に出た。そこでタクシーを呼び、柏原駅に戻った。ここまで、ほぼ順調だったのだが、再びトラブルがあった。
黒井駅に着いたのが9時10、鐘ヶ坂公園に下りたのが16時10分だった。
上の写真は金山からの展望で、左から順に、三尾山、黒頭峰、夏栗山である。下は鐘ヶ坂公園から見た金山(左のピーク、ただし今年4月の写真)である。
2024/06/13