川北英隆のブログ

三尾山へ

福知山線の黒井駅は丹波市春日町にある。由緒ある丹波を兵庫県と京都府に分割したため、ややこしい。その春日とは春日局の出生地である。局が幼少期を過ごしたという黒井城跡が背後の城山にある。いずれ歩くつもりながら、今回は駅からちらっと見ただけだった。
無人駅の改札を出て、予約したあったタクシーに乗った。三尾(みつお)山の登山口を告げた。すぐに三尾山の姿が確認できる。鷲が両翼を広げたような姿だった。写真に撮ろうと思い、登山口の手前で降ろしてもらった。2600円を払い、三尾山とその奥に見えた夏栗山、黒頭峰の写真を撮り、登山口を目指そうと思った瞬間、三尾山の見え方が想定していた登山口のものとは違うことに気づいた。
地図で確認すると、タクシーは西側の登山口(佐仲峠経由)を目指していたと判明した。地元では有名な山なので、登山口も複数ある。
タクシーは帰った後だったし、東側の登山口まで歩いても1.5キロくらい。大きな車道を避けて村中を通り、東側にある権太夫大神登山口を目指した。その権太夫大神は高速道路(舞鶴若狭自動車道)のすぐ北側にある。要するにお稲荷さんである。
権太夫大神の先に一般車の立ち入りを禁止するゲートがある。ゲートを開けてくぐり、しばらく車道を歩く。谷に入った付近で車道が終わる。最初は沢沿いの岩の多い急坂である。小屋が2つあった。道が沢から離れ、左岸をジグザグ気味に登るようになると稜線が近い。
道は三尾山東峰(前三尾)と三尾山西峰の鞍部に出る。まずは鞍部から北に歩き、東峰を目指す。山頂の手前に「やれやれ地蔵」があった。東峰からは春日方面の展望がある。ヤマツツジの赤い花が咲いていた。
鞍部に戻り、南へと稜線を少し歩くと、西峰への登路が分かれる。尾根伝いの道である。急な斜面を登り、左に折れると、その先に西峰があった。展望はない。そのまま南に下ると鞍部に出る。そこで先に別れた道と合流する。
鞍部から登り返すと三尾山の本峰である。586mの独立標高点ピークであり、三尾山城址の碑が立っている。山頂部は切り開かれているものの、松が伸びて展望を遮りつつある。その頭越しに、4月に歩いた向山から譲葉山の稜線、黒頭峰と夏栗山の頭が見えた。
上の写真はタクシーから降りて撮った三尾山である。左のピークが東峰、真ん中に西峰と、そのすぐ横に本峰の頭が見えている。右の低いピークは三尾山の西尾根の一部である。右奥には夏栗山の姿もある。下は三尾山の山頂である。奥に夏栗山の頭が見えている。
20240613三尾山を.jpg

20240613三尾山山頂.jpg

2024/06/13


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