川北英隆のブログ

黒頭峰を越す

夏栗山からも西に向かって稜線を歩く。道はさらに明瞭になるが、途中で分岐がある。旧道と新道のようで、分岐を右(北側)にとる。植林の中に入り、鞍部に出る。そこからは黒頭峰(くろずほう)への登りである。
植林を過ぎ、カシ類の多い林の中を登る。ホトトギスがしきりと鳴いた。山頂部が近いはずながら、意外と長かった。鞍部から山頂まで、高度差は150mある。傾斜がようやく緩み、佐仲峠からのルートと合流する。道標があり、黒頭峰と書いてあるが、三角点はその少し西側にある。
黒頭峰の山頂には三角点(620.6m、点名は黒頭峰)があり、周囲が切り開かれている。ただし周囲の木の背丈が伸びたのか、展望は北側に三尾山の頭が少し見える程度だった。
黒頭峰から、さらに西に歩く。カシとヤマサクラの大木が目立った。そのカシの落ち葉は滑りやすい。しかも途中、傾斜の急な箇所があり、かつ道の周辺に木が少ないことから、慎重に下った。
下り切り、登り返すと奥坪山(554m)である。広葉樹林の中にピークがあり、展望はない。
黒頭峰を真ん中に、東に夏栗山、西に奥坪山が並ぶ。3山とも東西に長い山頂部を持ち、似た山容である。標高でわかるように、その中で奥坪山が一番小さい。
奥坪山からも基本は西に向かった下るのだが、小さなピークが連続する。それらを巻いたり越したりしつつ、下っていくと瓶割峠だった。この峠は、実は東と西の2つに分れている。東のほうがメインの峠のようで、峠道を改修するための寄付なのか、金額を書いた石碑が残っていた。登り返して下った西の峠は東に比べると狭く、石碑もなかった。
西瓶割峠から登り返し、小さなピークを越すと、4月に歩いた縦走路(向山、譲葉山、鐘ヶ坂峠)に出た。一安心だったものの、歩き始めて5時間近くが経過していた。
上の写真は黒頭峰の三角点である。下は黒頭峰からの下りに広がる林である。
20240612黒頭峰山頂.jpg

20240613黒頭峰の林.jpg

2024/06/13


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