今日、会議があった。方式はハイブリッド、すなわちリアルでの会議出席とオンライン参加(会議システムでの参加)の両方が可能な方式だった。オンライン参加者を映し出すため、大きなモニターが目の前にあった。
議題に関する一通りの説明があり、それに関する資料も大きなモニターに映し出される。その後で参加メンバーからの質問と、その質問への回答が繰り返される。
参加している者として、僕も質問した。疑問点や確認点がつい浮かぶので、思いつくまま、筋立てを考えながら喋っていたところ、大きなモニターにどこかの知らないおっちゃんが僕と並行して口をパクパクさせているではないか。
「誰や」「邪魔するのか」と思いながら質問を終えた。質問に対する回答があったので、追加のコメントをしたところ、またもやどこかのおっちゃんが口をパクバクさせるのだが、ここで気づいた。どこかの知らないおっちゃんとは僕だった。
モニターに映し出される映像は、僕の前に置かれたパソコンがとらえたものだった。パソコンの小さなカメラの位置が顔よりも下にあり、かつ僕がそのパソコンの位置を左斜め前に置き直したものだから、しかも普段は自分の顔なんて真剣に見ず、さらに自分の写真なんて撮らないものだから、モニターに映った自分の顔を判別できなかったようだ。筋書きを考えながら喋っていたので、脳みそがモニターの映像に集中できなかったこともあろう。「脳みそ、頑張ろう」かな。
それにしても迂闊なことだ。ひょっとしてアルツの始まりかとも懸念するが、いずれにしてもこうして老人になっていくのだと自覚した次第である。
2024/07/02