川北英隆のブログ

国営放送のネット戦略

ネットの時代、ニュースもネットに頼ることが多くなった。その一方、ネットのニュースには閲覧制限が掛けられることも多い。「どうせ内容は大したことない」「他のサイトである程度補える」と思っている。そんな中、我らが国営放送の露出度が高まっている。
僕がよく使っているのはグーグルニュースである。まとめサイトは他にもがあるのだが、以前から使っていたこともあり、グーグルに入る。もしくは特定のニュースを見たいのなら、「いきなり検索」もしている。後者は経済や投資関係の記事が多いのだが。
前者の一般記事に関して、グーグルニュースで目立ってきたのがNHKである。時々その記事を見るのだが、同じニュースでも他の記事と比べて内容が充実している。つまり、知りたいと思ったことがほぼ書かれている。それだけ予算が豊富であり、記者の数も多いのだろう。もっとも芸能関係のニュースは少ないように思うのだが、僕自身あまり関心がないので、何とも言えない。
記事の内容的に、かつ閲覧制限が少ない点で読売新聞の記事も重宝なのだが、残念ながらNHKと比べてカバー領域が狭いと感じる。
もう1つ、ついでに書くと、故意かどうかはともかく、今や忘れ去られた感の強い新型コロナの感染状況のニュースもNHKはネットで配信を続けている。
ここで思うことがある。どうしてNHKがネットの世界でも目立つようになったのか。今年5/17に改正された放送法により、ネットを通じた番組配信や番組関連情報の提供がNHKの必須業務となったかららしい。この法改正を視野に入れ、少し前からNHKはネット情報を拡充していたのだろう。
パソコンやスマホを持っているだけでは国営放送に視聴料を払う必要はないとされるが、特定の情報に関して、いずれNHKアプリが必要になるのだろう。そう思う。

2024/07/03


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