川北英隆のブログ

プクタル寺院を経てパドゥム

テントの夜は星空が楽しみである。しかし最初に起きた時には月が明るかった。次に起きた時には風があり、雲が出ていた。知らなかったのだが、少し雨も降ったらしい。
朝は早かった。朝食後、車でツァラップ川を少し遡り、お寺詣で用の駐車場から歩き始める。参道は川沿いに(左岸)付けられている。その道は、最初の川への下りの部分が少し崩れていた。小さな涸れた沢を横切り部分である。それを過ぎると川沿いにアップダウンが続く。川が峡谷になっている部分を高巻くため、登りがどうしても生じるから。
ゆっくりと2時間程度歩くと、前方に立派な橋が見えてくる。少し上流部に古い吊り橋があり、壊れかかっていた。橋を使って右岸に渡り、登っていくと山門が見えた。山門をくぐると、休息所である。その先に、距離にして1キロはないが、崖に沿って寺院の白い建物群が見えている。
その寺院に向かって坂道を上がり、最後は石段を踏みしめる。崖の上部は洞窟になっていて、そこに本堂がある。堂内は写真禁止だったが、それ以外は可能だった。川と対岸の村と、崖の上に所狭しと階段状に並ぶ建物は圧巻である。
見学を終え、休息所に戻り、早い昼食になった。その後、往路を戻った。途中で事故があり、ツアーの同行者が寺院から橋までの間の坂道で転び、顔面から落ちた。頭と顔のケガだった。応急措置を施し、当日に泊まったパドゥムの病院で診てもらったところ、傷口を1針縫うだけで終わった。なおインドの診療報酬は無料だったとか。
駐車場に戻るのに、やはり2時間かかった。そこでシムラーからの現地ガイドと運転手に分れを告げ、ラダックからのガイドと運転者にバトンタッチだった。ラダック地方では他の地域からの車は都合が悪いらしい。
駐車場からは直接、ラダックの最深部ザンスカールの中心、パドゥムに向かった。途中まで道が悪く、かつ参加者が4時間以上の歩行で疲れていたため、途中の見学は翌日送りになった。ただし、青いケシが咲いているとかで、沢沿いにそれだけは見た。
写真は上から順に、ツァラップ川に架かる橋、プクタル寺院の山門、プクタル寺院の遠景、プクタル寺院から見たツァラップ川と対岸の村、寺院の台所である。
20240807ツァラップ川と橋.jpg

20240807プクタル寺院の山門.jpg

20240807プクタル寺院の遠景.jpg

20240807プクタル寺院からの川と村.jpg

20240807プクタル寺院の台所.jpg

2024/08/07


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