川北英隆のブログ

異常気象の先にあるもの

今年の夏は異常である。まず「暑い」(毎年かも)。ここ数年で暑さに慣らされてきたものの、今年は一段と暑いと感じる。次に「南海トラフ」の一部が動いた。おかげでミネラルウォーターの需要が急増しているとか。猛暑には必須。さらには「台風」まで異常である。
その台風、異常な海域で4つも湧き、異常なコースをたどった。つまり、小笠原周辺で(蚊みたいに)湧いた台風が4つ、それぞれ関東東周辺からから東北東周辺へと進み、1つが三陸海岸に上陸した。台風5号である。
この三陸海岸というか東北太平洋岸への直接上陸は(日本の他の地域に上陸することなく上陸するのは)。今回が3回目だとか。朝日新聞を参考にして書いておくと、2016年8月の台風10号、21年7月の台風8号、そして今回である。いずれも最近でしかない。
多分(前例の2つを確認せず、うろ覚えで書いておくと)、そもそも東北地方に直接上陸するには、太平洋側から西に進まないといけない。しかしこの西進は、気圧配置からして難しかった。
というのも、日本に夏をもたらす太平洋高気圧が日本の南南東側から張り出している。このため発生した(湧いた)台風は日本の南岸、つまり九州や四国から東に進むから。これが過去の実態である。
では、東北地方に東側から台風が上陸するには何が必要なのか。それは太平洋の高気圧の中心が少し北に上がらないといけない。この高気圧の北上が現実化しているのではなかろうか。つまり、温暖化によって高気圧の中心が北上しつつあるような印象を受ける。端的に書くと、東北地方が九州もしくは四国化したのである。
この異常な台風の進路と、その要因と思われる太平洋高気圧の中心の北上は、実は温暖化と関係があるだろう。これ以上は書かないが、地震もまた温暖化の賜物、人類に対する警告のような気がする。超長期的に冷えつつある地球が温まったとか。
写真は昨日に記録しておいた日本周辺の台風の進路予想図(気象庁)である。4つの台風が縄張りを主張しつつ北上する予想が示されている。まあ珍しい。
20240813_15時天気図.png

2024/08/14


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