川北英隆のブログ

暑さでボンヤリかカラス

大文字山からの帰り、鴨川に向かった。河原はコンクリートで固められていないし、まだ9時台だったので土手に植えられた木々が影を作っているはず。大通り(丸太町通り)を避けて、京大病院のすぐ南側を西に向かって歩いていると、黒い影が道路にあった。
大きなプラスチックゴミが落ちているのかなと思ったのだが、厚みがある。数メートルまで近づいたところ、カラスだった。車にぶつかったのか、うつ伏せだった。とくに目立った損傷はなく、黒いままの姿だった。
カラスやハトが道路に下り、エサを探している光景はよく目にする。車に轢かれるかなと思って(カラスの場合は、どちらかといえば少し期待して)見ていると、いつも上手く逃げる。そんな名手がどうしたのだろう。
老カラスだったのか。それとも今年の夏の暑さにあたり、ぼんやりしていたのか。もしくは熱いアスファルトの道路に下り、気を失ったところ、車と遭遇したのかもしれない。
車はそのカラスを避けて走っていた。信号のある交差点の近くだから、そんなに速度は出ていない。
京都の朝、けたたましく餌場に向かうカラスには、「どこかに消えればいいのに」と、いつも思う。しかし、道路の上でうつ伏せになり、まだ顔もしっかりしている姿を見てしまうと、冥福を祈らざるをえない。
「次に生まれて来る時には、せめてもう少し美しい姿になるのやで」と言い聞かせておこう。「ほっとけ、ワテらは濡羽色で美しいやん」と言い返したかもしれない。
ここまで書いて、インドのデリー駅でのカラスを思い出した。その写真をアップしておく。
20240825インドのカラス.jpg

2024/08/25


トップへ戻る