コメ不足が深刻らしい。わが家は7月初旬、新聞を斜め読みしていて気づき、手当した。しかし今後のことを考えると、「農水省が何をやらかすのか」、「何も役立たない」、「ウシのクソの方が燃料に使えて立派」と心配である。そもそも農水省は国民のための省ではないから。
農水省はコメの価格をもっと上げたいのだろう。この物価上昇の折、コメの価格が上昇しないと農家の生計が成り立たないのは理解できる。しかしスーパーでコメが買えないことや、デパートで異常に高いことと、農家の生計とは別物である。コメ価格は1年前より26%上昇しているとか(昨日のTBSのネットニュース)。
農水省は備蓄と称してコメの在庫を抱えている。この備蓄、そもそもの目論見はコメのだぶつきを抑え、価格下落を防ぐためだろう。
とはいえ、今の政府は物価上昇を抑制するため、多くの識者の反対を振り切り、赤字財政に赤字を積み重ねてでも(補助金を出して)、ガソリン、電力、ガスの価格を抑制してきた。この政策と、コメの払底、価格上昇の放置とは矛盾しないのか。
農水大臣が所属する自民党の大票田は農家である。その農家に媚びるため、コメ備蓄は価格下落抑制のためだけにあり、価格上昇抑制は目的外だと無視している。1994年のコメ不足の大騒ぎを忘れたのだろう。
大臣自身が覆面でスーパーに出かけ、コメを買えばいい。その程度の現場感覚さえないから、平然と備蓄放出を否定するのだろう。他省の大臣も首相も何も口出ししない。今は自民党内の選挙中、自分のことで忙しくて、国民生活は二の次、三の次なのだろうが。
2024/09/01