川北英隆のブログ

赤岩山へ

土曜日の山陰本線は通勤客が少なく、園部までは空いていた。しかし園部から先は電車が4両編成から2両編成となり、かつ天橋立方面の観光客が多いため、2人がけの座席を一人で占拠できないくらいで、意外に混んでいた。
福知山で乗り換えるのだが、多くは快速を使って宮津まで行くため、そのすぐ後で発車する普通に乗ると、大江駅から先は僕一人になった。喜多駅から宮津駅までは空だったと思う。
標高10mの喜多駅で降り、駅前の車道を東へと歩く。高速道路の下をくぐると廃屋が目立つ。田んぼには草が生えている。
林の中、谷沿いの道になり、左に「今福の滝」の分岐に出てくる。駅から1キロの地点である。ついでだからと滝に寄り道した。滝への道を登っていくと、展望台への道標がある。それに従って少し登れば木の間から滝が見えた。袋田の滝ほどではないが、流れが幾筋にも分かれて落ちている。その眺めだけで満足だった。
車道(林道)に戻り、谷沿いを400mほど登っていくと分岐に出る。林道が左に折れ、沢沿いの道に登山道の表示があった。送電塔の巡視路でもある。赤いテープが主要な箇所に付けられていた。
後はテープに従って歩くだけだと思ったのだが、沢を右岸に渡って少し進んだ地点に、新しいテープがたくさん付けられていた。「新しい道かな」と思い、そのテープに従って左岸へと渡った。地図を見て「間違ったかな」と思ったものの、ついでだからと山の斜面を上がったところ送電塔がある。そこへの巡視路が整備されたのか。地形図にある三角点224.6m付近の送電塔である。
仕方ないので元に戻った。その少し先で登山道は沢から離れ始め、傾斜が強くなる。425mの独立標高点ピーク付近から宮津方面が見えた。その後、傾斜が緩み、林道(杉山作業道)に出る。すぐに登山道に戻るが、その上でもう一度林道を越す。林道との段差に梯子が設置されていた。ここから杉山方面が見えた。
登山道に戻ると、今回で一番きつい登りになる。蛇紋岩系と思える岩場もある。設置されたロープも時々使いながら岩場を越えると傾斜が緩み、道は少し東に振れる。宮津と天橋立の展望が得られる箇所もある。
宇野ヶ岳の東側で稜線に出る。まずは赤岩山の往復に向かう。杉の多い自然林の中を緩やかに下るのだが、岩がたくさん頭を出している。目立たない鞍部に出て、赤岩山への上りになる。やはり緩やかなのだが、岩が一段と多くなる。
傾斜が少し急になると赤岩山(669m)の山頂だった。少し赤みを帯びた大きな岩がある。その上に登ると舞鶴方面と大江方面の展望があった。遠くには青葉山だろうか、富士山型の鋭鋒の姿がうっすらとあった。もっとも岩が焼けているので早々に日陰に隠れた。
写真、上は今福の滝である。下は赤岩山の山頂である。標識の奥に山名の岩がある。三角点はない。
20240908今福の滝.jpg

20240908赤岩山山頂.jpg

2024/09/08


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