以前にも書いた記憶があるのが、ポイントを目当てに買い物をする、いわゆるポイ活のしょうもなさについて。暇を持て余し気味の老人ならとかく、若い者がそんなことに力を注ぐのは時間の無駄である。アキ(知ってる?)ではないが、「脳みそ、がんばろう」だ。
我々世代が大人になり、値がさの買い物で最初にしたことといえば、「少しまけといて」との値段交渉である。ヨドバシカメラでカメラを買う時にも値切り交渉をした。父親や母親の世代がそうだったから、その真似である。
そのヨドバシカメラはいつしかポイント制になった。だから値切り交渉をしなくなったのだが、何となく怪しかった。裏で値切れるかもと思えたが、そこまでしなかった。
ポイントの典型が楽天だろう。かつて大盤振る舞いだった率が低下し、期限付きの制度も出てきた。(多分)合算できないポイント制度がいくつもあり、そんなものをいちいち確認できないし、確認しようとも思わない。アマゾンも楽天に対抗してポイントを付け始めたが、今はその率が低下をはじめ、期限付きの制度もできた。
多くのポイントは率が小さい。たかが1%程度のポイントだから(0.5%程度のもあったかな)、それを何重にも重ねたところで大した率にならない。ましてや新しく会員になり・・なんて、手間暇が惜しいだけである。知人とポイントの話になると、そんなポイントよりも、価格を引き下げてほしいとの要求になる。
要するにポイントはコマセである。理由があって会員になり、カードを持ちして、その買い物のついでに得られるポイントはありがたくゲットしよう。僕の場合はアマゾンかな。そうではなく、わざわざ会員になり、カードなんかを発行してもらいというのは、業者側から見るとコマセに群がる魚である。
そういえば、宝くじ霊能者詐欺というのがあるそうだ。宝くじの一等を引き当てる能力があるとか語り、会員を募って会費を巻き上げる詐欺だとか。「そんなん、誰が会員になるの」と聞いたところ、どんな手口で会員候補を募るのかは分からなかったが、会員候補が来たら「試し的」に会員にならせ、「当たった」と賞金を分けてくれるとか。それに気を良くした者(多くは老人)が会費の高い本会員になるらしい。要するに本館員とは、コマセに食いつき、釣り上げられた魚である。
ポイントも仕組みは同じである。詐欺ではないだけ大いにましなのだが。
2024/09/13