篠山口駅の東口に出た。タクシー乗り場にはタクシーがなかったので、すぐ裏手の日本交通の営業所に行った。乗り場で待ってもらうしかないとのこと。戻って待つこと1分程度、すぐにタクシーが来た。
小中の先、辻の手前の弥十郎ヶ岳の登山口を告げた。運転手、小中は知っていたが、登山口はわからない。最後はタクシーを案内し、国道372号線と旧道との交差点で降りた。5300円だった。
まず登山口の横にある大仙寺に立ち寄った。石段と山門の立派な寺院ながら、民家と本堂が一体になっていた。山門を一歩入り、拝んでおいた。
石段下の東側、草原の中に踏み跡がある。それを少したどると「南山城」の案内板があり、林の中に登山道が付けられている。電気柵なのでケーブルを外して登山道に入る。
最初は「主郭」の表示に従い植林の中を登る。標高300m付近が南山城の主郭になっている。
城跡からは小さな堀切を越し、稜線をたどる。マツとブナ混じりの林である。573mの独立標高点の手前のピーク(530mの等高線)を巻く付近の踏み跡は多少怪しいながら、迷うことはない。その先、ルートはうまく付けられている。一登りすると弥十郎ヶ岳の北峰(690mの等高線ピーク)に出る。ミズナラの幹に標識があった。
一度650mの鞍部に下り、登り直すと弥十郎ヶ岳の山頂だった。登山口から80分かかった。
山頂の東側は植林の目立つ林であり、手前に三角点(715.1m、点名は弥十郎ヶ岳)がある。山頂の西側が少し開けていて、篠山盆地の一部と三岳方面が見えた。
水分補給の後、鞍部に戻り、畑市を目指して西へと谷を下った。最初は歩きやすいのだが、すぐに岩が多くなる。深い滝の右側を下り、「迂回路」との表示に従ってガレた道を下る。谷に流れが出てくると、ようやく北峰からの西尾根を巻くようになり、道も良くなる。
すぐに鞍部(吹越峠、410m付近)に出るのだが、ここで地図を見なかったため、南側に付けられた赤いテープに引き込まれた。曽地に下る道だった。すぐに気づき、戻った。すぐ先に畑市への表示があった。
後は植林の多い林の中を下り、溜池の横を通り、畑市の村に出た。下りに70分かかった。
畑市には西光寺という寺があったらしいのだが、今は大きなネズ(ネズミサシ)と、寺にあった仏像(重要文化財の薬師如来他5体)の収蔵庫が残るだけである。
写真、上は弥十郎ヶ岳の北峰、下は弥十郎ヶ岳の三角点である。
2024/09/16