畑市を通り過ぎ、次に高城山を目指した。暑かったら弥十郎ヶ岳だけで終わろうとも思っていたのだが、幸い少し雲が出てきた。日傘を差し、国道372号線の歩道と旧道(篠山街道)とを使い分け、八上の村を目指した。
旧道は車が少なく旧跡もあるから、歩く意味がある。秋か春には気持ちいいだろう。
日置を過ぎ、西荘の村に入ると高城山の最初の登山口が出てくる。その先の八上上には弓月神社があり、情報によるとそこが準メインの登山口らしかった。しかも最短のようなので、それを利用する計画にしていた。
実際には道標がなかった。とりあえず境内に入り、腹ごしらえをして登山道を探したのだが、獣除けがあるだけで、その先の踏み跡が遠目には明確でない。
暑い中、不明瞭な道を歩く気になれなかったので、次の八上内近くの登山口を目指した。人家の横に「藤之木坂」の道標がある。草の多い道を歩くと林の中に入る。すぐに獣除けがあり、その先に登山道が続いていた。植林の中の沢沿いの道ながら、階段が整備されている。
やがて沢を離れ、広葉樹の目立つ尾根に出る。南に少し登ると388mの独立標高点ピークだった。芥丸跡とある。砦跡らしい。少しだが篠山盆地の展望があった。
その先は尾根道が続く。何々跡との表示が多い。小さな鞍部を過ぎ、急登すると本丸跡の高城山(462m)山頂だった。草原になり、城跡の案内板と大きな石碑が建つ。少し西に下って二の丸跡に出た。篠山盆地が一望できる。日陰もあったので汗を乾かした。
20分ばかり休んだ後、西に下った。右衛門コースと名付けられたメインのルートである。道はしっかりしている。途中で高校生らしい一団と会い、最後は春日神社に出た。この神社、かつては立派だったのだろうが、今は無人になり、かなり傷んでいた。
登り口から下山口まで110分かかった。うち大休止が20分である。
神社は旧道に面している。日差しが戻っていたので日傘を差し、篠山川沿いの旧市内入口、神姫バス篠山営業所まで歩いた。30分に1本の篠山口行きバスに乗る。バスは福知山線の大阪方面行きに連絡している。
写真、上は高城山山頂、下は高城山からの篠山市内と盆地である。
2024/09/17