川北英隆のブログ

オリンポス山・ミティカス

スカラ・ポイントでヘルメットを付け、アンザイレンしてミティカス・ピークに向かった。岩場のルートながら距離がないので、空身での往復である。
スカラ・ポイントから北東へと下る。岩にはペンキで印が付けられている。下りに危険な箇所はなかった。岩のかけら混じりのため、石を落とさないように注意すればいい。
ほぼ下り切るとルートは岩場を斜めに下り、スカラ・ポイントとミティカス・ピークの鞍部の東側を通過する。ミティカスのカール状の壁と、そこを下る人の姿がよく見える。
そのカール状の壁は、登り口のすぐ先にある足場の少ない岩の通過に少し慎重になるだけで、それを越せば難しくない。日本人ガイドが言うには、岩場のグレードとして3級あるかないかだと。
カールを登り切ると、体を投げ出すような感じで岩稜の北側に出る。足場と手がかりがしっかりしている上に、細いながら固定ワイヤが張られているから問題がない。岩稜の東側を少し下るのだが、よく踏まれてツルツルと黒光りしている岩があるので、それに乗らないように注意する。
小さな鞍部付近からは山頂がよく見える。登り返すと細いながらも平らな岩場の山頂(2917.7m)だった。オリンポス山の第2の山頂、スコリオ・ピークが崖を挟んで向いに見える。全体として丸い山並みが続いているのに、ミティカス周辺とスコリオの北側付近だけが大きく切れ落ちていた。
山頂の風景を楽しんだ後、往路をスカラ・ポイントへ戻った。ミティカスのカール状の壁の最後にある足場の少ない岩を慎重に下ればいいだけだった。
山頂での休息を含め、往復1時間弱だった。小屋を夜明け少し前に出たため、すれ違いが少なく、これも順調に往復できた要因だろう。
写真は順に、カール状の岩場の登り、登りから見たミティカスの山頂(正面)、ミティカス山頂からのスコリオ・ピークである。
20241005カール状の岩場の登り.jpg

20241005ミティカス山頂を見ながら.jpg

20241005ミティカスからのスコリオ.jpg

2024/10/05


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