愛宕山の山頂近くで迷った時、北側に民家らしき建物と車道を見つけていた。城殿(じょんと)から愛宕山への登路探しを終え、山頂に戻った後、その北側へ下った。すぐに広い草原に出た。そこには佐治城跡の表示があった。
広場の先はキャンプ場になっていて、車道に面している。城跡オタクではないので、佐治城跡の探索はせず、次の長坂山を目指して車道を東へと歩いた。
軽四程度なら通れる車道がほぼ丘の稜線に沿って続いている。大きな市道の下をくぐり、茶畑、アンテナ塔、溜池の横を通った。その先、少し登ると道が分岐する。その分岐点の東側のコブに三角点があるとGPSが表示していた。
「どうしてコブに山名が」と疑問に思いつつ、笹と灌木をかき分けると、林の中にやはり三角点と名札とがあった。もちろん展望はない。
分岐に戻り、北東側に車道を下り、善福寺という村落に出た。県道を北へ下り、野洲川の手前で川の左岸に付けられた車道に入った。水口へ出る最短ルートである。
その車道を嶬峨という村落まで歩き、そこから県道に入って新岩上橋を渡り、旧東海道に出た。街道跡を水口まで歩くと、当時を偲ばせる物があるかと思ったのだが、それは水口宿の東見附に入ってからしかなかった。といっても少しだけだったが。
水口の古城山と城跡は以前に見たので、今回は適当に南に下り、国道307号線に出て水口大橋を渡った。
橋の南東側に「みなくち子どもの森」がある。自然を楽しめる公園である。その南端に盆天山がある。まず公園への車道に入り、西側に付けられた広いトレイルを登る。道がつづら折れになり、分岐と休息所が現れる。盆天山の三角点の下である。
三角点への正規の道はない。分岐付近の笹薮に踏み跡らしきものもなかった。
そこで分岐を左(東)へ、距離にして50m少し歩き、トレイルと三角点との間にある壁が尽きた地点から稜線に入った。そこに南西に向かう(つまり分岐の方向に戻るような)薄い踏み跡がある。それをほんの少したどると、林の中に三角点があった。ただし山頂には公園の水道施設らしきものがあり、雰囲気は良くない。展望もない。
往路を分岐まで戻り、西へ下ると国道307号線に出る。貴生川駅へは国道を南へ1キロ少し歩けばいい。
最初の計画では草津線を石部まで戻り、その北側にある菩提寺山も歩くつもりだった。しかし家を出るのが遅かったことから、日没にかかりそうな時間帯になっていた。そこで菩提寺山は宿題として残すことにした。
写真、上は長坂山の三角点、下は盆天山の三角点である。
2024/11/09