先日、高岡まで旅行した。方法はというと、敦賀まで在来線の特急サンダーバード(要は雷鳥ですわ)、その先は北陸新幹線を使った。在来線の通しで行く趣味も時間もなかったので、ありきたりの方法を選択したのだが、「疲れた」。
学生時代、北アルプスに入るために富山へ行くには夜行急行だった。富山がどんな町なのか知らないまま、富山地鉄に乗り、立山方面に向かった。さすがにその方法を選ぼうとは思わないし、そもそも夜行なんてないから、懐かしく思い出すだけだ。
2014年、久しぶりに富山県に入った。親不知から北アルプスに登るためだった。その時、翌年に新幹線が金沢まで開通すると明確に知った。高架の線路がほぼ完成していたから。
次に富山に行ったのは、(記憶力が弱くなったため)調べたところ2022年だった。コロナ禍で海外に行くのが難しかったため、代わりに国内旅行に力を入れていた頃である。その時、すでに雷鳥は金沢止まりだった。とはいえ金沢と富山間を在来線(第三セクター)で移動しても、1時間程度なので大きな問題はなかった。むしろ富山平野の風景に学生の頃の名残が少しあり、懐かしかった。
今年3月、新幹線が敦賀まで延伸された。金沢や富山への旅行をどうするか。敦賀から金沢や富山はさすがに遠い。敦賀と金沢は2時間半程度かかるらしい。しかも途中で乗り換えがあるようだ。
仕方ないので、今回は敦賀まで雷鳥、その先は新幹線にした。この方法だと京都と敦賀は1時間、敦賀と金沢も1時間、合計2時間で移動できる。以前は2時間少しかかっていたから、気持ちだけ時間短縮だ。とはいえ、たかが「気持ち」のために問題が3つ生じた。
1つに、JRに払う代金、つまり新幹線と在来線の特急料金との差だろう。いくら高くなったのか。調べたところ、大阪と金沢間で1620円だとか(東京新聞)。
2つに、敦賀での乗り換えが大変である。雷鳥は特急用の特別ホームに着き、普通電車の乗降客と混じらないように優遇されているのだが(何のこっちゃだが)、新幹線ホームが非常に高いから、エレベータやエスカレータを使わざるをえない。
エレベータやエスカレータは多くの台数が設置されているものの、一方で大きな荷物を抱えた外国からの旅行者が多いため、混雑する。加えて、それらの荷物客のおかげで在来線の特急を降りるのに時間がかかるし、そもそも大阪や京都で雷鳥が混雑すると敦賀到着が遅れる。なかなか気忙しい。
3つに、雷鳥も新幹線も1時間ずつくらいの乗車だから、休息にならない。寝られない。これも実際のところ大きな負荷である。
高い代金を払い、気疲れし、体も疲れる。何とかしてほしいものだ。敦賀と京都の間の新幹線を早くというつもりはない。在来線の上の雷鳥を復活させるとか、JR西として新快速を金沢まで延長するのが真のサービスではないのか。
2024/11/15