川北英隆のブログ

湯河原岩戸山、十国峠、城山

東京に出てついでに湯河原周辺の山を歩いた。東京に泊まり、翌日に東海道本線の湯河原駅で降りた。在来線でも90分ほどと、京都から丹波篠山や福知山方面に行くよりも近いのだが、以前に朝の通勤ラッシュを経験した。そこで今回は小田原まで新幹線を使った。
どこを歩いたのかといえば、湯河原と熱海を区切る岩戸山(734.4m)と十国峠(日金山とも、771m)である。下りてから時間があったので、ついでに湯河原の裏山、城山(563m)にも立ち寄った。
概略を書いておく。
湯河原駅前広場の階段を下り、東へ歩き、千歳川の河口に出て橋を渡る。千歳川は湯河原町と熱海市を分けている。橋の南側(つまり熱海側)は海へと落ちる山の稜線の先端である。その稜線に取り付き、西へ登っていく。標高250m付近までみかん畑と車道が続く。
みかん畑が終わると山道になるのだが、その先の峠(七尾峠)を県道が越えていて、別荘や保養施設などが点在するようになり、再び車道である。この地域は2021年に大規模な土砂崩れのあった伊豆山地区の上部に相当する。
486.3mの三角点の少し先で車道から離れ、岩戸山へのハイキングコースに入る。ようやく山歩きらしくなる。
岩戸山は落葉広葉樹林の目立つ山だった。山頂付近から富士山も見えた。ただし山頂は東側の展望しかない。岩戸山からは西へ、笹(ハコネザサ)の中の山道になる。東光寺まで下り、そこからは3度目の車道である。少し登ると十国峠というか、日金山の山頂だった。
十国峠という名前のとおり10国(伊豆、駿河、遠江、甲斐、信濃、相模、武蔵、上総、下総、安房)が見える。確かに、かすかに見えるだけの国を含めれば、すべて見える。
十国峠から東光寺に戻り、その先で北へと谷沿いに下った。下り終えると湯河原の奥である。温泉街を抜けつつ湯河原駅の手前まで歩き、そこから舗装された林道を北に歩き、城山を目指した。舗装されているものの、勾配がきつい。山頂の東側で稜線に出て、山頂へのハイキングコースを歩いた。山頂からは東側の展望がある。
城山からは東の稜線を少し歩き、車道に出た。こちらの車道の勾配は上りに使った林道より、さらにきつかった。山の斜面に広がる住宅街に出た後、東海道本線の下をくぐり、南西に歩いて湯河原の駅に戻った。
湯河原駅を7時40分に出て、戻ったのは15時20分だった。
上の写真は岩戸山の少し手前から見た富士山、下は十国峠からの沼津方面(右奥は静岡方面)である。十国峠に着いた時には富士山の山頂に雲がかかっていた。南アルプス(光、聖、塩見)の白い山頂も見えたが、小さかった。
20241212岩戸山付近からの富士山.jpg

20241212十国峠からの沼津方面.jpg

2024/12/12


トップへ戻る