関西本線加茂駅の改札を出て、東口に向かう。加茂は西口側に古い町があり、その後で東口側が開けた。大阪方面への直通電車があるから住宅地となった。今でも東口駅前には畑が残っている。
駅前から、その日に予定していた灯明寺山と大野山が見えた。大野山は朝日を浴び、まだ葉の残る落葉広葉樹が一段と赤かった。
地図を見ながら車道を東に歩き、川を渡って美浪の村落に入る。デジタルマップの情報に基づき、一番良く使われているルートから灯明寺山に登る予定だった。そこで美浪の村落から、美浪の南側の村落に入ったのだが、その村落の手前で灯明寺山への道が分かれているのを見逃した。100mほど歩き、間違いに気づいて戻った。
地形図には車道と同じ実線路として描かれているのだが、実際は草の生えた作業道だった。その道に入ると、すぐに谷沿いになる。道が灯明寺山の西尾根を巻き、少し北を向く。左手に注意すると、尾根に取り付く道が分かれており、小さな道標が木に付けられていた。標高60m付近である。
後はその道標にしたがって登っていけばいい。尾根上の、思ったよりも広い道だった。落葉広葉樹の多い雑木林の中を緩やかに登る。ちょっとした鞍部を過ぎると道が北を向く。標高210m付近で下りに使う予定の南尾根の道が分かれていた。入口には目印のテープがあった。
その分岐から軽く登り、小さな段差を乗り越えると山頂だった。植林の中、シダ類が下草として生える山頂だった。三角点(224.0m、点名は燈明寺山)がある。
下りは、行きに見つけておいた南尾根の分岐まで戻った。そこから尾根を下ろうとしたのだが、踏み跡が薄かった。しかも尾根は明瞭でない。デジタルマップとGPSを使い、何とか尾根上を下った。標高200mを切る付近から少し踏み跡が明瞭になり、テープも出てくるのだが、190mを切る付近で笹薮になる。
と、その先に開けた場所が目に入ったので、そこに藪をかき分けて出てみると北下手墓地だった。古い石仏もある。そこからは車道が南西に続いている。南尾根が意外に簡単に終わったのに気を良くし、車道を下った。高圧線の下をくぐるとすぐにゴルフ場(加茂カントリークラブ)に向かう車道に出た。
上の写真は灯明寺山の山頂、下は大野山の手前から見た(多分)灯明寺山である。
2024/12/21