川北英隆のブログ

当尾地区の磨崖仏と石仏

今回、岩船寺から浄瑠璃寺近辺で見学した磨崖仏・石仏は「当尾(とうの)の石仏」と呼ばれている。当尾とは地区の名前である。
古い地名で言えば、京都府相楽郡加茂町の南側に位置する。その加茂町の北側には恭仁京が置かれたこともある。加茂は東大寺や興福寺の荘園でもあり、信楽街道も通っていた。
2007年に山城町、木津町と合併し、木津川市となったが、旧加茂町の地名には今でも「加茂」が冠せられている。旧山城町も同じだが。
当尾地区は東大寺や興福寺に近く、かつ花崗岩質の岩が多かったことから、岩船寺や浄瑠璃寺が建立され、その周囲に石仏も多く残された。後者の石仏が「当尾の石仏」である。ついでに書くと、奈良側(奈良市の東部、春日山の奥)にも石仏が多く残されている。寺社を含めたハイキングの宝庫だろう。
なお加茂町作成による「当尾石仏マップ」がアップされているのでリンクしておく。また岩船寺から浄瑠璃寺へのバス(木津川市コミュニティバス)も1時間に1本出ているので便利である。
今回は山歩きを目的にしていたから、その当尾の石仏の一部を見ただけである。機会を作ってもう少し散策したいものだ。
上の写真はこの地区で最も大きいとされる仏谷阿弥陀磨崖仏、下は唐臼壺(からすのつぼ)二尊のうちの阿弥陀如来坐像である。
20241223仏谷阿弥陀磨崖仏.jpg

20231223唐臼壺二尊阿弥陀如来坐像.jpg

2024/12/23


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