川北英隆のブログ

今年は何をしようか

最近はいろんなことに熱中しなくなった。良く言えば「枯れた」のだろう。良く言わなければ「意欲がなくなった」。そんなこんなの正月だったが、「今年は何をしようか」と、漠然とながら考える瞬間がある。
今年もいろんな世界を見たいと思う。訪れたい場所がいくつかあるものの、体力があるうちに訪れるべきという地域がいくつも残っている。だから訪れる順番が付く。
とはいえ海外であれば、自分自身で一から十まで計画して実行とはいかないから、どうしてもツアー参加になる。とすれば、ツアーが出ていること、これが絶対的な条件である。
いろんな世界を見てどうするのか。もう1つの趣味的な行動としての「株式の長期投資」に活かすことになる。海外を旅行しさえすれば、何かが必ず得られるとは限らない。何かが得られたところで、それが投資成果に直結することは多くない。とはいえ、いくつか成果があったのも確かである。
20年少し前なら、ラサ近郊を旅行した時、「中国がすごい」と感じた。
だから中国の株式を証券会社に勧められれば(当時は市場で簡単に買えなかった)、そのまま鵜呑みにした。やがて中国とアメリカとの関係が変になってきたため、手放した。
同時に「中国元」での預金をした。もちろん元高になると思ったからである。残念ながら、個人として簡単に中国元で預金できる銀行が日本から消えた(香港上海銀行が個人部門を撤退し、ついでスタンダードチャータード銀行も撤退した)。仕方なく元を売った。
昨年の旅行では「インドがすごい」と実感した。奥地でもインフラ工事が進んでいる。貧富、身分の格差が大きいインド経済が本物になるかどうかは不明ながら、日本の高度成長期の経験からすると、消費や金融(銀行)が伸びるのではないかと思う。
今年の旅行でもいろいろ感じたいと思う。その感じたことを真剣に追い、投資に活かすことは多分ないだろうが、少しは実験したいと思うのも確かだ。知的な好奇心を満足させるだけではなく、好奇心の対象が生み出す果実を少しはかじってみたいという、個人的な癖が今年も続く。
写真はインドの一部であるラダック(正確に書くと、パキスタンや中国による領有権の主張を抑えてインドが実効支配する地域)の最奥部であるザンスカールへと、インドの南側から入る車道の入口である。途中、標高5050mのシンク・ラ(シンク峠)を越える。2020年に一応開通したらしい(2024/08/04のブログ参照)。奥地へと車道を整備し、支配力を高めるのは大国の常套手段である。
20250104ザンスカールへの道路入口.jpg

2025/01/04


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