京都市が宿泊税を引き上げる方針だとか。大賛成である。できれば外国人と日本人とを、マイナンバーカードの有無で区別してほしいとも思うが。「まだまだ観光公害対策でやるべきことがてんこ盛りや」と、市長はん、認識したってんか。
宿泊税の上限が、これまでの10倍になるそうだ。と言っても、1泊10万円以上の宿泊料に対して1万円である。1万円の宿泊料なら400円、2万円なら1000円の方針らしい。このくらいなら、「なーんや」と思う。
前から主張しているように、外人が日本に入国するに際して100ドルか200ドルを徴収すべである。ガラパゴスに入る時、入域料として100ドルを徴収された。確か今は200ドルに引き上げられた(検索すると、昨年の8月から200ドルになったとか)。
それに比べれば、1泊10万円も支払う大金持ちから1万円、ドルに換算して60ドル少しは安すぎる。「天下の京都市、世界に誇る京都市や」と、一律に宿泊者から100ドル程度を徴収してもいいのではないか。
宿泊時にパスポートもしくはマイナンバーカードの提示を求めればいい。そのうえで、外人からはガラパゴス並の200ドルでもいいから、もっとたんまり税金をもらうべきだろう。
加えて考えるべきは、寺社の拝観料に京都訪問料を上乗せすることである。かつて京都市が拝観料に税金を課そうとしたら、寺がストで抵抗し、結局は水に流れたらしいが、そんな過去は関係ない。税金ではなく京都訪問料なら文句ないだろう。というのも、拝観のためには道路など、京都市のインフラが必要不可欠なのだから。
では、徴収した資金を何に使うのか。インフラ整備と観光都市らしい景観作りだろう。
プラハの中心部には車が入れない。それと同じことをせよとは言わないまでも、車の乗り入れ禁止地区を設けるべきである。それによってもたらされる不便を補うために徴収した資金を使えばいい。
もう1つ、すぐに思いつくのは電柱・電線の地中化である。京都市内の道は狭く、歩道がない。その道を少しでも広く使えるようにし、ついでに美観を良くするためには電柱の地中化が急がれる。と書いたら、今日の日経新聞の大機小機は電柱の地中化だった。
今の市長はんは旅館関係の出自だとか。だから宿泊税に手を付けやすいのかもしれない。でもそれだけで終わってはいけない。
まずは国を動かし入国税を徴収して、宿泊しない外人からも資金を獲得すべきである。次に坊さんを説得すべきである。さらにはJRを動かして駅の整備を急ぐべきである。
あれやこれや、やるべきことが山積している。前の市長はんが、和服と伏見の清酒での乾杯以外、何もやらなかったに等しいから仕方ないか。
2025/01/16