尉ヶ峰の三角点を見落とした(地図で確認しなかった)理由の1つは、山頂に人がいたことである。だから、浜名湖の展望を確認して早々に山頂を後にした。
尉ヶ峰からは稜線を西にとる。依然として明瞭なのだが、どういうわけか尉ヶ峰山頂までとは異なり、ハイキングコースは小さなピークを巻かずに、コブと凹みを忠実にたどっていく。このため想定していたよりも時間を要した。
その稜線の途中に三角点(417.6m、点名は大谷)がある。注意して歩いていると、横でガサゴソと音がした。音の方を見ると大きな鳥がいた。キジかなと思ったのだが、それにしては尾が長い。ヤマドリだった。この鳥、何年前だったか調べないとわからないが、大文字山で見ただけである。
今回のヤマドリ、逃げるどころか三角点まで付いてきた。目指す富幕山と尉ヶ峰の間は地元では人気のあるハイキングコースだから、ひょっとしてハイカーから餌をもらっているのかもしれない。
三角点を過ぎ、尾根の向きが北西に変わる。さらに小ピークを過ぎて尾根の向きが北に変わると、富幕山がちらっと見えた。
コースは風越峠を目指して下り始める。高度差はおおよそ140m程度ながら、よく歩かれ、かつ赤土であるためか、軽く溝状になっている。しかも霜が降りていたから、歩きづらかった。
ようやく風越峠に下りた。県道が越える峠であるため、何台か駐車していた。ハイキングの拠点である。トレールランニングに来ている者もいてややこしい。
峠のすぐ先から富幕山への登りが始まる。尉ヶ峰から峠までとは異なり、小ピークを巻くようにコースが付けられ、356.2mの三角点ピークも巻いた(立ち寄らなかった)。巻いた後は富幕山山頂までの長い登りとなる。
尾根に入り、傾斜が緩やかとなると電波施設の東側を通る。すぐ先で車道を横切り、緩やかに登ると富幕山の山頂だった。大きな電波塔(航空管制用とか)があり、その手前に富幕山の一等三角点(563.5m、点名は富巻山)があった。
三角点を確認し、立派な展望台に上がった。浜名湖、豊橋方面が見える。晴れていれば富士山も望めるらしいが、当日は雲がかかっていた。ベンチに腰掛け、昼食の時間とした。
写真、上は風越峠の上から見た富幕山、下は富幕山の三角点である。
2025/01/22