川北英隆のブログ

扇山を越えて瓶割峠へ

富幕山の次に目指すのは瓶割峠である。ひこを県道が越えている。三ヶ日駅への帰りに使う道でもある。峠へは富幕山の西尾根を歩けばいい。峠の標高は235m、富幕山は564mだから、330m程度の下りになる。
アンテナ施設の北側を巻くようにして富幕山の西尾根に入った。この尾根はメインのハイキングコースではないのだが、そうはいっても広くて気持ちのいい尾根道である。富幕山までと同じように、常緑広葉樹と落葉広葉樹の多い林が続く。
494mの独立標高点ピークが近いなと思いつつ、北側を見ながら歩いていると、遠くに白い山がうっすら見えた。南アルプスらしい。木々の枝が少なく、山の姿がすっきりと見える場所はないなかと探して歩いていると、「パノラマ台」と書かれた標識が尾根の少し下に見えた。
標識まで下りると、確かに白い峰々がよく見える。残念ながら当日は雲が多く、峰々がすっきり見えたわけではないうえに、パノラマ台に示された山の案内図があまり正確ではない。そこで想像を入れつつ書くと、聖岳が大きく、その奥に赤石と荒川が見えていたようだ。さらに右手には塩見岳方向も。パノラマ台の図によると、中央アルプや富士山も見えるらしい。冬の晴れた日に訪れるのがよさそうだが、多分再訪はないだろう。少しでも見えただけで大満足とすべきか。
パノラマ台からはアップダウンの少ない尾根歩きになる。少し下り、小さな峠らしき箇所から緩やかに登り返すと、三角点(478.3m、点名は瓶割峠)があった。その少し先に山頂があり、扇山と書かれた古い標識がある。広々とした、落葉広葉樹の多い山頂だった。
山頂から下るルートは落ち葉が多く、少しわかりにくい。西に進み、南の方を探すとルートが見つかった。迷うほどのことはなく、見つけてしまうと後は明瞭である。
扇山山頂から鍋割峠までは大きな下りである。枯れて倒れた松が目立った。眼前には、次に登る金山が見えてくる。
少し登り返し、再度下る。道が南を向くようになると峠が近い。車道の手前に「幡教寺遺跡入口」の看板と、瓶割峠の標識がある。車が2台停まっていた。車道を少し歩くと、その先が県道だった。目の前に大きな採石場がある。それを見つつ北に上がると瓶割峠だった。
写真、上は扇山の山頂、下は三ケ日への下りから見た扇山(中央右)と瓶割峠方面(左)である。
20250125扇山山頂.jpg

20250125扇山と瓶割峠を.jpg

2025/01/25


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