川北英隆のブログ

日本の国民所得の順位は

国民の豊かさを表す指標にGNI(国民総所得、Gross National Income)がある。国内で生み出された付加価値(企業利益や雇用者報酬など)、すなわちGNP(国内総生産)に海外から得た所得を加えたものとなる。では日本の水準は高いのか、低いのか。
GNIに着目するのは、経済がグローバル化し、企業の海外展開や外国証券への投資が活発になり、そこから得られる所得が大きくなっているからである。国の豊かさを知るにはGNIが重要な指標になる。とくに国民1人当たりのGNIに注目が集まる。
国連統計に入り、GNI(1人当たり、ドルベース)をダウンロードして日本の豊かさを調べた。
統計の最新年である2023年のデータを用いて各国の国民1人当たりGNIを計算した。上位40位まではアップした表のとおりである。GNIは1ドル155円として日本円に換算しておいた。
日本は557万円で31位である。欧米の主要国はもちろんのこと、アジアではシンガポールや韓国よりも下にある。ヨーロッパの主要国、スペインやポルトガルよりも少しだけ上にある。
ちなみにアジアでは40位よりも下に、トルコ197万円、中国192万円、マレーシア171万円、タイ108万円と続く。インドは38万円である。
最下位はイエメンの3万円である。その少し上にはマダガスカル8万円、アフガニスタン6万円がある。イエメンとマダガスカルには訪れたことがある。それだけに、当時のガイドの顔を思い出してしまう。

1人当たりGNI順位.jpg

2025/01/26


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