川北英隆のブログ

男女差別考のついでに

男女差別を考えたついでに、いくつかの用語が頭を過った。書いておこう。
先日使おうとして、「差別であかんかも」と思ったのが「雌伏」である。反義語として、適切かどうかはともかく「雄飛」がある。伏せても飛んでも、結果が駄目か成功かは何とも言えないのだが。たとえば獲物を狙うとき、ライオンは伏せ、ワシは飛ぶのだから
「雄弁」というのもあった。実際は、弁が立つのは女性の方だと思うので、これこそ「男の方が優秀」との思い込みの結果かもしれない。
「雄大」というのも差別的なのだが、「雌」を冠した対義語は見つからない。ということは徹底的な差別ではないのかもしれない。
とにかく「雄」は良い意味で使われている。だから目にする機会が多い。これに対して「雌」の使用頻度は少ないとしか思えない。昔の人も、少しは「差別や」「そんなことを言うたらカミさんに怒られる」と感じていたのかもしれない。
もう1つ、雄々しい、女々しいがあった。でも最近は女々しい男が多い。反対に雄々しいとは言わないまでも、勇気を持って振る舞う女性が目立つ。雄々しい女とでも表現していいのかもしれない。
ということで、雄々しい、女々しいこそユニセックス化している。「トイレと一緒や」と言えば嫌われるかもしれないが。
結局のところ、この2つの用語が近いうちに絶滅危惧に認定されるように思う。いずれ言葉の世界では、「さらば、雌雄」だろう。

2025/03/13


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