3月の初め、トランプ政権によって株式市場が荒れた。その時、ふと思ったのが「テスラ株の売り」である。『個別株の教科書』で書いたように、そもそもの投資方針は長期である。株式投資に全身全霊を投じているわけでないから、売りの方針が遅れたのは仕方ない。
テスラをいつ買ったのかは忘れた。5年近く経っただろうか。
買った当時、これからは電気自動車(EV)の時代であり、自動運転に向けたソフトの時代でもあると思った。少し調べると、テスラのソフトはアップデートによって新しくなり、そのおかげで中古車でも高く売れるとか。だからテスラ株を買った。
しかしテスラのトップのマスク氏はトランプ政権の肩を持ち、閣僚にも入った。彼の発想がユニークだから、いくつもの新興企業を巨大企業にまで成長させた。しかし今回のトランプ政権入りは筋違いの奇抜さである。世の中のあるべき流れとはあまりにも離れている。
残念ながらテスラ株を高値では売れなかった。かなり下がった時点で成行売りの注文を出した。投げ売りでもあるのだが、テスラは人気株である。下げ相場の中だったが、ある程度の利益を確保できた。
僕としては良き世の中を作りたいと思い、「マスク氏への反対票」を投じたことになる。今のところ、テスラの株価は売値より下にある。他の投資家がテスラをどのように評価するのか、しばらくはその株価を追いかけようと思っている。
2025/03/22