川北英隆のブログ

寺社の電子化を

里山を歩くと、とくに関西では寺院や神社によく出会う。信心深くはないのだが、かといって「この近辺を無事に歩けているのは仏様、神様のおかげや」と思うと、「挨拶だけでもしとこうかな」となる。
その挨拶だが、「タダでとはいかないな」と思う。線香か酒でも供えればいいのかもしれない。とはいえ、そんなものを事前に用意できるはずもないし、線香は山火事の元、酒は狐や狸を喜ばすだけ。というわけで一般的な賽銭になってしまう。
その賽銭だが、盗まれることが多いのだとか。「そんな奴には罰が当たり、大怪我でもすればいい」と思うのだが、一方の寺院や神社にすれば、維持のための資金が消えてしまうことになる。「盗難が多いので、賽銭箱は置いていません」とか、建物の格子の一部を切り抜いて紙を当て、「紙を押して、その奥に賽銭を入れてください」と書かれていたりする。
それと賽銭だが、キャッシュレスが叫ばれて以降、小銭を入手する機会が減ってしまい、あいにく小銭がない場合も生じる。銀行のATMで小銭を両替して持ち歩く方法もあるのだろうが、手数料がかかるようになっている。加えて面倒だ。
そこでふと思ったのが、賽銭もキャッシュレスにすることである。キャッシュレスの仕組みの導入には手数料が必要かもしれない。しかしそこは仏様、神様の世界だから、業者に頼み、無料か、それに近い状態にしてもらう。
さらに、仏様、神様の世界にも元締めがいるはずなので、その元締めが賽銭を一括して管理し、後で分配すればいいではないか。位置情報さえ判明すれば、どこで賽銭を投げ入れたのか簡単に判明する。
ということで、寺社の電子化を是非とも進めて欲しいものだ。文化庁には是非とも後押しをお願いしたい。

2025/03/26


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