川北英隆のブログ

石部駅から菩提寺山へ

草津線の石部駅には北出口がある。そこから通りに出れば近道だと考えたのだが、まだ北口周辺は工事中、結局は南口に出た。駅の回りを南から東へと歩き、野洲川の南沿いの県道に出る。その県道を西に歩けば国道1号線、そこに野洲川を渡る歩道が併設されている。
橋を北側に渡ったのはいいのだが、菩提寺山の南麓に広がる菩提寺集落への道がなかなかない。橋を渡ってから400mほど歩き、ようやく見つけた。
集落に入ると和田神社の表示がある。地図を見つつ集落の北側に出ると、民家の奥に石の地蔵像が3体ある。廃少菩提寺の石仏である。その反対側、民家より一段高い場所に石の多宝塔があった。いずれも少菩提寺の痕跡である。
石仏の前を通って菩提寺山への登山道「歴史の小径」が付けられている。「直接登ろうかな」とも思ったが、せっかくなので山麓に点在する寺社を拝みつつ、北側の小学校付近から付けられている登山道(裏登山道と呼ばれる)を利用することにした。
麓の寺社は、菩提禅寺、和田神社、西應寺と並んでいる。和田神社はかつての少菩提寺の守護神として祀られ、かつて祇園天王社といったとある。
これらを見つつ、菩提寺小学校の横を通り、グランドの北側の登山口に出た。登山口から西へ、細い車道を少し登っていく。すぐに車道が終わり、山道に入る。花崗岩が点在し、岩場や展望台がある。必要以上にロープが設置されている。
東展望岩、西展望岩を過ぎ、広葉樹林の中を一登りすると菩提寺山の山頂だった。林の中で展望はない。三角点(353.2m、点名は菩提寺)があった。家を遅く出たため、12時近かった。軽く昼食にした。
山頂からは南へと稜線を緩やかに下りる。山頂のすぐ先、右手に和田神社や西應寺に下りる表登山道を見るが、歴史の小径と比べて整備されていないように感じた。
稜線を少し登り返し、小ピークに達する。龍王社と呼ばれる祠がある。その南側から展望が得られる。この小ピークから道は東側に折れ、急な下りになる。ロープが設置されており、常緑広葉樹が目立つ。中間地点に見晴らし大岩と呼ばれる箇所がある。
さらに下ると分岐がある。直進すると菩提禅寺だが、歴史の小径をたどるには右(南)に折れる。寺屋敷古墳を過ぎ、その先に磨崖五輪塔への分岐があった。少し登らないといけないのだが、立ち寄った。少菩提寺があった当時の墓場だったそうだ。大きな岩に五輪塔が5つ彫られている。さらに周囲には小さな五輪塔や石仏が多く見られる。
分岐に戻り、沢沿いに下る。すぐに石の閻魔像があり、それを過ぎると先の地蔵像に出た。ちょうど2時間の周遊だった。
写真、上は菩提寺の村落と菩提寺山、下は菩提寺山の山頂である。
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20250328菩提寺山山頂.jpg

2025/03/28


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