川北英隆のブログ

三草山へ

JR加古川線の滝野で降り、タクシーを呼ぶ。5分くらいで来てくれた。運ちゃんは畑から三草山に登ったことがあるとかで、いろいろと山自慢を聞かされた。最短の道を走ってくれたおかげか、昭和池の堤下の登山口まで3000円だった。
昭和池への道には「通行禁止」との看板があるが、車用である。堤に上がり、池の南側を歩く。灌木の中のコースで、ミツバツツジが満開近かった。池の奥には三草山のピークが見える。標高差300mくらいだから高さはないが、所々に岩らしき姿が混じっている。
池の奥まで歩き、分岐を南に折れて小さな峠へと上がると、左手(東)に道がある。それを登り、標高210mの稜線に着く。ミツバツツジに囲まれて鳥居があり、三草山神社の扁額が掲げられている。
後はのんびりとした稜線歩きだった。朝方は薄日だったのだが、やがて霞が取れ、背の高い木がないために日差しが強くなった。タムシバの花が混じるようになり、その先に昭和池が時々見えた。
少し登ると、地形図に天狗岩と書かれた三角点ピーク(304.4m、点名は天狗岩)に着く。実のところ、三角点も天狗岩もピークにはない。「天狗岩・狼岩」との標識に従い、少し南に下ると、最初に三角点が現れる。もう少し下ると天狗岩があった。しかし狼岩らしき姿は見当たらない。これは後で(三草山の山頂の案内で)判明したことだが、狼岩は幻に近い岩らしく、地元の者でもなかなか確認できないとのらしい。
ピークに戻り、稜線歩きを続ける。少し登ると376mの独立標高点ピークである。花崗岩質の露面が広がっていた。一端下って登り返すと、畑への分岐に出る。そのすぐ先が三草山の山頂ながら、最後にほんの少しだけだが急登があった。
山頂には三草山神社の祠がある。その裏に三角点(423.9m、点名は三草山)があり、そこからは360度の展望が得られた。とくに篠山方面のピークが近いのだが、西光寺山と白髪岳だけを確認しておいた。帰ってから写真に撮った山々を同定していると、清水寺のある御岳山も写っていた。
三草山はかつて播磨から京都に入る交通の要衝付近にあり、山頂には城があったとのこと。平家物語にも登場して歴史に残っている。
写真、上は天狗岩、下は三草山山頂の三草山神社である。
20250410天狗岩.jpg

20250410三草山山頂の三草山神社.jpg

2025/04/10


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