三草山山頂からは畑への分岐に戻り、東へ下った。この下りも尾根道であり、ハイキングコースとして整備されていて歩きやすかった。
途中、北側に大きな寺院が見える。「佛教之王堂」とかで、施設は非常に大きく、資金が潤沢らしい。調べると仏教系の新興宗教のようだ。下り切ると口池の南端である。三草山神社の鳥居があり、横に東登山口と表示されている。
口池の堤に植えられたサクラが満開だった。池の奥には、上から見た寺院がある。登った日は佛教之王堂にとっての「仏教の日」とかで、各国各地から信者が集まるらしく、送迎のマイクロバスが頻繁に行き来していた。そのため、注意して車道を歩いた。
車道を畑の村落まで歩き、その南側の廻渕で東に折れて東へ向かうと、東条湖(ダム湖)の畔に「東条湖おもちゃの王国」がある(王国ばかりの地域かな)。その遊園施設を見つつ、ダム湖の西の縁を北上する。県道313号線である。周囲は別荘地とゴルフ場になっている。
道路沿いや山腹にはタムシバの花が目立った。標高150m程度で、三草山登山口の100mよりは少し高いだけなのに、植生が少し違う。
東条湖は鴨川を堰き止めている。ダム湖を過ぎ、鴨川の橋を渡った地点、下鴨川の村落付近で気持ちの良い場所を見つけて昼食にした。12時過ぎだった。
下鴨川の先は清水寺の麓を目指しての登りになる。鴨川小学校で県道311号線に入り、北東に歩く。蝋石を産出する平木鉱山の横を通り、峠を越えるとすぐに三叉路に出る。それを左に折れ、その先の三叉路をもう一度左に折れると清水寺の有料道路に入る。料金所の手前に徒歩での参道がある。
後はその参道を登るだけだった。杉林の中、九折れになっていて勾配は緩い。このため、標高差250m程度の割には距離がある。丁目石があり、参道の上部にはベンチや休息所がある。稚児石を過ぎると清水寺が近い。
徒歩の参道は清水寺のかつての表参道であり、上部に仁王門があったらしい。しかし台風でそれが壊れ、さらに車道ができたため、今の仁王門は車道側に再建されたとのこと。
境内に入ると石段が続く。まずは大講堂に参り、その後で根本中堂に上がった。大塔跡も訪ね、そのすぐ奥の御岳山の最高地点も確認した。後は駐車場に向かうだけ、茶店の横を通り、仁王門をくぐると駐車場だった。仁王門の下にバス停があり、その先にバスの姿もあった。
三草山の登山口を9時10分に出て、仁王門をくぐったのは14時30分だった。
上の写真は三草山から見た清水寺の御岳山(右側の円形をした大きめのピーク)である。左端に西光寺山の尖ったピーク、中央奥に小さく白髪岳が写っている。下は清水寺の大講堂である。
2025/04/11