日本で一番人口の少ない市はどこなのか。これも依頼原稿を書くために簡便に(ウイキペディアで)調べたのだが、その結果に驚いた。人口1万人に満たない市が4つもある。「そんなんが市なんかな」である。
1万人割れは北海道の石炭で栄えた地域である。歌志内市が最下位、2989人とある。その町というか村が市になり、石炭とともに見捨てられた感じのようだ。
この4市のすぐ上は1万人を少し越える程度、四国にあるである。能登半島の地震災害時に盛んに報じられた珠洲市も下から8番目、1.3万人である。1万人台の市は全部で35ある。1万人未満と合わせて39となる。
そんな人口の少ない市に市役所があり、職員、議員、市長がいる。どんな経済構造なのか。一度見学しなければならないと思うが、京都からは遠すぎる。
一方、町はといえば、最大は広島県府中町の5.1万人であり、58位までが3万人超え、128位までが2万人超えである。村では、4万人台、3万人台が1つずつ、2万人台が2つある。
子供の頃、奈良県の市は奈良、郡山、高田、橿原、天理、桜井、御所、五条だったと思う。「市はすごい」と思っていた。そんな子供と同じ、どんどん市を名乗るのに、市から転落することがない(転落したくない)のだろうか。
もっと積極的に周囲と一緒になれば税金などの無駄が省けると思うのだが。
一方、市から町になればデメリットがあるのか簡略に調べたところ、大きな差はないようだ。単に「村よりも町、町よりも市の方が格が上」との感覚だろう。合併しないのも、名前を残したいとの思いだろう。こちらは合併しても名はいくらでも残せると思うのだが。
いずれにしても「こだわりの文化」のようだ。
2025/04/15